ジブリ・コンサートと胎動(ラストはベトナムらしく)【19週2日】
つわりが完全になくなった気がする。
そして朝、胎動がはじめてわかった気がした。夫と日本のお寿司を食べたい……という話をしていたら、くるっと動いた。
夜はホーチミンの音楽学校主催のジブリ・コンサートへ。
胎動があったのは、ナウシカのテーマと、ラピュタの「君をのせて」だった。
子供らしいトトロやポニョの曲でもなく、私の好きな魔女の宅急便やハウルの曲でもなかった。
原始の生命に近い感覚がある音なのだろうか。もしくは、そんな趣味の子なのか。
トトロのテーマを聞きながら、一緒にトトロを見るのが楽しみで、勝手に少しうるうるしたけれど。この子はナウシカとラピュタを、何回も見る子なのかもしれない。
トトロと魔女の宅急便を何百回も見た、私とは違う人間なのだ。
自分の趣味は、押し付けないように気をつけようと思う。
どんなアニメーションを、うんざりするくらい一緒に見るのかな。
どんなものを好きになって、どんなふうに好きなことを話すのか。
想像したら、すごく楽しみになった。
コンサートは、クラシックな雰囲気だったのだけど、最後はアップテンポなポニョで、運営チームも通路にでてきての大合唱。
カオナシの着ぐるみを着た人をセンターに、くるくるまわるスポットライトとともに、ジャンプ&ダンス。
曲が終わったと思ったら、トリプルアンコールで、予定より1時間以上オーバーして、公演は終了した。
街ではカラオケの音漏れが、そこらじゅうで聞こえる。
仕事の宴会でも、ダンスや歌のだしものに気合いをいれ、最後はオーディエンスも一緒に踊って盛り上がる。
そんなベトナムらしさが反映された、ジブリコンサートだった。
ベトナムでは、歌って踊れる銀行の頭取が、雨にもうたれる本気のステージパフォーマンスをしたりもします↓
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