【詩】こいのぼり 鯉は龍であることに気づくときがくる
鯉は登龍門を越えるときがくる
自らが鯉でなかったことに
気づくときがくる
自ら龍であったことに
気づくときがくる
鯉は登龍門を超えて
龍になるのか?
龍はどんな姿でも自身であった
龍は、龍に成ることはなく
もともと龍であった
自ら龍であることに
気づくときがくる
友だち、親友、好きなひと
お母さん
お父さん
先生、先輩
おじいさん
おばあさん
世間のみんなが
あなたは鯉だ
あなたは鯉だ
あなたは鯉だ
と何万回と言われても
龍であることを
龍は忘れてはいけない
大人になって
親になって
考えなければならない
あなたは鯉だ
と何万回、言われてきたのか
龍は、過去を愛することができる
自ら龍であることに
気づくことができる
鯉の生け簀で死んでいるのか
龍であったことを思い出すのか
龍は龍であった
龍は龍を生きるならば
こどもたちが感じるから
こどもたちが
龍は龍であった
と気づくときもくる
龍は龍であった
と気づくならば
龍は鯉に成ることもできる
龍は大河を生み出すこともできる
鯉は登龍門を越えるときがくる
鯉は自ら龍であることに
気づくときがくる
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