見出し画像

母親であるわたしが衝撃を受けた映画2選

昔から本を読む時間をできるだけ確保しようと思っているが、今年はなかなか本が読めなかった。無念。
というか自分の時間の使い方が下手なだけだと思うんだけど。

その分、今年は映画を観ることが多かった。サブスク様様である。

昔はTSUTAYAでDVDを借りて、と時間的にも金銭的にもハードルが高かったが最近はボタン一つで観ることができるのだから、本当にこの時代に生まれてよかったなって思う。

今年、青春系から恋愛系まで様々なジャンルの映画を観たが、中でも母親であるわたしが衝撃的だった作品を2つ紹介したい。

なんていうか、作品を観たあとに、自分の子育てや子供のこと、母親である自分自身のことを見つめ直す時間が得られて、よかった。

朝が来る/辻村深月原作×河瀬直美監督

永作博美さんと井浦新さんが好きで、何気なく観たら引き込まれて最後まであっという間に見終わった作品。
しかも蒔田彩珠さんをこの作品で初めて知ったけど、その演技力となんともいえない魅力がすごくて(語彙力)。

あらすじ
片倉ひかりは中学生の時に、当時付き合っていた巧と性行為をしたのち、望まない妊娠をしてしまう。その後、ひかりの父母が紹介してくれた『ベビーバトン』と呼ばれる特別養子縁組団体によってひかりの授かった子供はとある夫婦に引き取られる。とある夫婦の夫清和は無精子症という病気であり、改善の見られない治療の末、特別養子縁組を組むことになり、ひかりの産んだ子供を引き取ることになる。そんなある日、片倉ひかりと名乗る人から「子供を返してください」と言われる。
wikipedia

中学生の無垢さから女性になるまでの変化を、蒔田彩珠さんが繊細に演技されていて。原作も知らなかったので、話の内容にも魅了された。

女性の一生ってやはり妊娠や出産で大きく変わるところがある。
いくら男女平等といったって、誰と交際し、結婚するのかで女性の一生は幸せなものかそうでないのか、決まるのではないかと考えた作品でもあった。

また、わたしの友人も不妊治療をしている方もいたので、その苦悩や特別養子縁組の流れも学ぶことが多かった。

MOTHER マザー/大森立嗣監督

https://www.youtube.com/watch?v=25JyfoVOJZk

あらすじ男にだらしなく自堕落な生活を送るシングルマザーの秋子(長澤まさみ)は、息子の周平に異常に執着する。秋子以外に頼れる存在がいない周平は、母親に翻弄(ほんろう)されながらもその要求に応えようともがくが、身内からも絶縁された母子は社会から孤立していく。やがて、17歳に成長した周平(奥平大兼)は凄惨(せいさん)な事件を引き起こしてしまう。
Yahoo!映画より

映画が公開されたときから気になっていたこの作品。
実際に起きた祖父母殺害事件をベースにされており、あまり気持ちの余裕がない時には観ることをお勧めしません。長澤まさみ演じる秋子の毒親具合が、想像以上で救いようがないくらい酷いです。それを演じる長澤まさみもすごかった。

映画を観終わった後に、「親ってなんだろう」という気持ちになる。
秋子が映画のなかで「これ(子である周平)はわたしが産んだ子だ。どうしようとわたしの勝手だ。」みたいなことを何回か言うんだけど、子供に対して一人の人間として尊重する描写はほぼなく、観ていて結構しんどくなります。

けれども、ありえない話では全くないというか、身近にこういった母親を見たことはないけどリアル。
わたしの中にも子供に依存する「何か」があると思うし、ただそれが今までの生きてきた環境や境遇、運とかもあって、それで押し込まれているだけで誰にでもこういったダークな部分ってあるんじゃないかなと思える怖さがあった。

周平に対する秋子の行いは本当に見るに堪えないんだけど、最後の周平の告白を聞くと我が子に対して親としての義務や責任を強く感じる良い終わり方(作品として)だった。
観る側に問いかける長澤まさみの最後の表情も、観終わった後に色々考えさせるものだった。


割と最近ではありますが、2選。
ちなみに母親とか関係なく、ほかによかったのは「風が強く吹いている」や「護られなかった者たちへ」、「祈りの幕が下りる時」(←菅野祐悟さんの音楽がめちゃくちゃ良い)なども個人的にかなり好みでした・

来年は映画館でたくさん観たいなと思ってます。



https://www.instagram.com/reel/ClFBADrgheZ/?igshid=MDJmNzVkMjY=

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?