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迷い道くねくねな、手打ちパスタ。

お仕事で海の近くへ。
魚屋さんで鯵やイカや太刀魚を買って、昨晩はイカ祭りでした!
イカ祭りのことは、また改めて。

今日は、やっと作った手打ちパスタのことを。
実は4月にPATAさんに宣言していたのです。
「連休中に手打ちパスタ、作りますね!」って。
でも、できないまま💦
このままではいけないと取り組んだというわけ。

重い腰を上げた理由はもうひとつ。
夫がカレーのために仕込んだ鶏がらスープの残りを早く使ってしまわなきゃいけなかったのです。

まずはタリオリーニとか、シンプルな麺かな、と考えていたのですが。
鶏がらスープ、手打ちパスタ、となると、作るものはあれしかない、と思いついたのが「トルテッリーニ・イン・ブロード」
澄んだブロードに浮かんだ小さな具入りのパスタです。
以前PATAさんも作っておられました。

シチリアのkaorinaさんが一番好きなパスタ、とおっしゃっています。

でもね、私、これまでトルテッリーニ、作ったことないのです。
いや、正確に言うと、2019年にイタリアに行った時に、モデナのアンナお母さんに教えていただき、一緒に作りました。

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ブロードは事前にアンナお母さんが仕込んで下さっていましたが、骨つきの仔牛肉や鶏がらがどーん。
こちらはどうするの?と聞いたら、モスタルダ(果物を煮たマスタード入りのジャム)をつけて食べるのよ、って。

これまで何度か購入を考えたものの、きっと買っても一時だけですぐ使わなくなるから、と遠ざけていたパスタマシン、帰国後に思い切って買っちゃったんです。
トルテッリーニと一緒に習ったニョッコフリットを作ってみたくなったから。

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パスタマシンで伸ばした生地を適当にカットして、油で揚げると、ぷくっと膨らむんです!
これを生ハムやサラミ、ジャムやストラッキーノチーズと一緒に食べるのですが、止まらなくなる危険なやつです。

帰ってから何度か作りましたが、きれいに膨らませるの、結構難しいの。

イタリア旅の後に料理教室で「旅のおすそわけ」レッスンをしたのですが、さすがにパスタマシンを使わないと作れないものは、レッスンには不向きなので、その時はシエナで習ったピチを。
今見ると、盛りだくさんな欲張りメニューですねえ。

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と前置きが長くなってしまいましたが、結局、購入したパスタマシンもニョッコフリットを作るのに使ったぐらいで、不安的中、1年以上しまい込んでおりました💦

さて、トルテッリーニ作り、やっとその気になったのはいいのですが、所用で遅くなり、作業を始めたのは19時。
夫は21時に帰宅と言っていたので、遅いけどなんとかなるかと思って。

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イタリア料理教室を開いている友人にもらった小麦粉を使ってみました。
粉は250g、卵は2個半、塩ひとつまみで。
アンナお母さん方式で、フードプロセッサでガーッと混ぜて、ひとかたまりになったら取り出しました。PATAさんには呆れられそうですが💦
これを10分捏ねました。

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30分お休みいただき、その間にリピエノ(具)を準備。
「イタリアのパスタは残り物活用」説をいいように解釈しまして、ハンバーグと手羽元のレモン煮を活用。ここに生ハムとパルミジャーノと残りの卵液を加えて、これもフープロでガーッと。

この時に、鶏がらスープを冷蔵庫から出してきたのですが、ががーん。
なんと夫作のこの鶏がらスープ、濁りタイプだったのです。
えーん、せっかくのトルテッリーニが💧

急遽、昆布と鰹で出汁をひきました。
和洋折衷になるけど、澄んだスープじゃないと!

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休ませていた生地をパスタマシンで伸ばしたのですが、これが結構大変でした。生地が柔らかくて、くっつく、くっつく。
打ち粉をしながら、なんとか薄く伸ばして、カットして。
アンナお母さんに教えてもらったのより、ちょっと大きめ。
この頃にはそろそろ夫が帰ってくるーと焦り気味。

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どうやって包むんだっけ、とアンナお母さんのレシピと写真を見ながら思い出しつつ。
包んでいるうちに、夫帰宅。
とりあえず食べる分だけ作らねば!

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なんとか食卓に。
食べだしたのは21時過ぎていました💦
手前が昆布鰹だしバージョン、後ろのが鶏がらバージョン。
トルテッリーニは、ずいぶんシワが寄ってしまったけれど、食べてみると、お、なかなか美味しい!
生ハムが効いています。
少なめの昆布鰹だしスープでトルテッリーニをゆでたことで、このリピエノの旨味もスープの中に出たようで、和風スープなんだけれど、違和感のないまとまりに。

鶏がらスープのトルテッリーニも悪くなかったのですが、和風スープの方がトルテッリーニが活きるという結果に終わりました。
メインは、牛肉を焼いて生のトレビスとハンダマと。

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残った生地とリピエノで、翌日再びのトルテッリーニ。

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今度は3センチ角で一回り小さめに。

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包みにくいけど、なんとか。
「昔は姉妹や親戚や近所の人が集まっておしゃべりしながら作ったのよ。大勢で作ると、同じのができないでしょう?でもそのばらつきが、美味しさにつながるのよ」とアンナお母さんがおっしゃっていたことを素直に鵜呑みにして、形が揃ってないことも良しとしましょう。

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鶏がらスープは使い切ったので、昆布鰹だし。
でも、前日の方が美味しかったなあ、と。
一回り小さくなったことでリピエノの量が減ってしまった、扱いやすくするため打ち粉が増えてその分生地がしっかりしてしまった、茹でるパスタの量に対しだしの分量が多かった、この3つが原因かな。

まだ生地もリピエノも残っていたので、ラビオリも作ってみることに。

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空気が入らないようにするのが難しい。

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なんとなく上を指で押さえてみたら、レゴみたい?ラムネみたい?

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残った生地はテキトーにカット。

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マイ生ハムとアーティチョークのオイル漬け(ケイチェルおじさまのおすすめ、カルディで買えた!)と一緒に。
テキトーだけど、美味しくできた!

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ラビオリもどきは、昆布鰹だしで茹でて。


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セージバターソースでいただきました。
うん、美味しい!
リピエノは多いと包みにくいけれど、少ないと美味しくない。
生地とのバランスも大事ですねえ。

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この日は、ニシンの酢漬けにセミノール(みかん)のマリネにピスタチオとセロリの葉をパラパラしたサラダ、菊芋にワイルドアーモンドをふりかけて麻オイルをかけたもの、水ナスのぬか漬けにオリーブオイル、ジャガイモやアーティチョーク入りのフリッタータなどと一緒に。

手打ちパスタに振り回された2日間でした。
しみじみ、PATAさんすごいなーと。
せっかくなので、あまり時間を空けずにまたやってみようと思いますが、今度はもうちょっとシンプルな手打ちパスタに挑戦しようかな。




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