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毛皮のコートを着たニシン、王冠もかぶってみました。

今日の東京は暖かでしたは、明日は寒くなるとか。
三寒四温、こうやって少しずつ春になっていくのでしょうね。

先日のミモザの日、ケイチェルおじさまがミモザサラダを作ってらして、そのミモザサラダ、元々はロシア料理だったそうで。

この記事の中に出てきた「毛皮のコートを着たニシン」という言葉に妙に心惹かれてしまって。ちょっと寺山修司の「毛皮のマリー」を彷彿とさせるじゃないですか。
で、調べてみたのです。
「毛皮のコートを着たニシン」は、ニシンとビーツを使ったサラダのこと。
こういうの、見たことある!そんな名前だったとは。
ロシアの新年には欠かせないサラダらしく、食材が乏しい中で豪華に見せようと工夫したお料理なんですって。
ははーん、おしゃれしてるから毛皮を着てる、ってことなのですね。
刻んだニシンやじゃが芋、人参、ビーツ、ゆで卵、玉ねぎなどを層にして、味つけはマヨネーズ。

ちょうど買い置きのビーツがあったので、私も作ってみようと。
ビーツはたわしでよく洗って、皮ごと圧力鍋で20分。
茹でたじゃが芋は、潰して、ヨーグルトやマヨネーズと和えて、基本のポテトサラダ。

ここにさいの目に切ったビーツを入れたピンクバージョン、先日作ったフェンネルペーストを混ぜたグリーンバージョンを用意。

人参は茹でたものを刻んで、粒マスタードを混ぜる。

肝心のニシンは、北海道・余市の「ニシンの切りこみ」の残りにみじん切りにした新玉ねぎとマヨネーズ。
ニシンが足りないので、もう一つは、頂き物の「若銀サケの燻製オイル漬」と新玉ねぎ。
サケの燻製オイル漬ってなんとなくロシアっぽくない?

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若銀サケの燻製オイル漬、開けてみるとこんな感じでした。

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セルクルに白いポテト、ピンクのポテト、魚、緑のポテト、人参と詰めて、ゆで卵の白身を乗せて、セルクルをそおっと外して、裏ごした黄身をぱらぱらと。

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ふるさと納税のイクラちゃんもロシアっぽいでしょう、とオン。
毛皮を着て、さらにイクラの王冠もかぶって、ゴージャス!
あ、この写真はニシンではなく、若銀サケです。
これは今日のランチに作ったもの。

ニシンバージョンは、昨晩、若銀サケと食べ比べしてみました。

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どっちが美味しかったかって?
我が家ではニシンに軍配が上がりました。
麹漬けにしたニシンの切り込み自体が美味しい、というのもあるのですけれどね。

この日は、ビーツのスープ、鶏手羽元とキャベツの煮込み。
大きなキャベツも火を入れたら、かさが減って、しんなり。

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少しリンゴ酢を加えてじっくり煮ました。

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鶏肉もほろっと骨から外れるほど柔らかくなって、キャベツはとろとろ、じんわり甘い。

もう少し食べたいというので、パスタを追加。

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コンキリエをフェンネルの葉っぱと一緒に茹でて、下の部分はじゃが芋と一緒にソテーして、フェンネルペーストを。

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コンキリエのくぼみにソースが絡んでいい感じ。
フェンネルペースト、かなり使えますよ。

ロシア料理って、渋谷の東急プラザに入っていたロゴスキーに一度行ったことがあるぐらいで、ほとんどちゃんと食べたことがないことに気がつきました。
ボルシチとかどっしりした煮込みお料理が多いイメージでしたが、こういう繊細な感じのものもあるのねえ。そういえばキャビアにブリニはロシア料理ですね。
フランス料理が一皿ずつサービスされるようになったのも、19世紀後半、ロシアの影響ですものね。
ロシア料理、興味が湧いてきました。
新たな出会い、ケイチェルおじさま、ありがとうございました!

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