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無花果と九条葱のパスタ|いちじく、変身の行方を追う。

今年は、予想もつかないことばかりで、何が「普通」なのかよくわからなくなってしまうことも多くて。
でも、去年と同じように金木犀は甘やかな香りを漂わせ、無花果はぽってりとした実をつけ、着実に季節が変わっていることを私たちに教えてくれる。
とても優しいやり方で。

大好きな無花果、八百屋さんやスーパーで買うときは、1パックずつ。いたみやすい繊細な果実だから、少しずつ買う。
出始めの頃は、そのまま。甘くないものは、サラダにしちゃう。

9月の半ばぐらいになると、富士宮の無花果農家さんとやり取りして、そろそろ出荷できそう、というタイミングで注文する。
脱サラして、無花果農家になった彼女は、メジャーなドーフィンだけじゃなくて、いろんな品種を育てていて、それをミックスして送ってもらうのだ。

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とってもお手頃なのだけれど、送料がかかるので、まとめて4パック。
今年はドーフィン、バナーネ、マルセイユ、ブリジャソットグリース、ネグローネ、カリフォルニアブラック、久留米くろみつ。

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珍しい品種を食べ比べするのも楽しい。
わたしのお気に入りは、黒くて小さい、ブリジャソットグリース。
切ると中が真っ赤なの。

そうこうしている間に、能登から「うちの畑の、送るわね」と大きな無花果を40個も送っていただいて。これはサプライズなので、結構あわてる。

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もう、ぼやぼやしてはいられない!
早く食べなければ!使わなければ!

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まずは定番の生ハム&無花果。
マイ生ハム18ヶ月、ブロックにつき、自分でカットするものの、売ってるようには薄くスライスできない(涙)

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生ハム&モッツアレラ。
美味しいお塩とEVオリーブオイルをかけて。
モッツアレラは食べる30分ぐらい前に冷蔵庫から出して、冷たすぎない温度にしておくと、よりミルキーさを感じる。
包丁じゃなくて、手でちぎるようにした方が断然おいしい。

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モッツアレラをブッラータに変えて。
ブッラータにナイフを入れると、とろーんとクリームが溢れ出す。

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モッツアレラとブッラータはCHEESE STAND 東京さんの。
チーズが美味しいのはもちろんのこと、藤川さんのお人柄も最高なので好き。

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白和えは、木綿豆腐を水切りして、つぶしたものに白練りゴマと塩、白たまりを少々。白たまりは淡口醤油でも。甘いの好きな方は砂糖を少し入れても。白味噌を入れても美味。
器に衣を入れて、無花果と枝豆を。
混ぜちゃってもいいのだけど、無花果がぐちゃぐちゃになってしまうので、こんなスタイル。

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先日、noteでレシピを紹介した無花果とえのき茸の和え物。
生でえのき?と思われる人もいると思うけれど、試してみてほしいな。

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無花果と九条葱のパスタ。
簡単に作り方を。
フライパンにオリーブオイル、生ハム(脂の部分を利用)またはベーコンを入れて火をつける。生ハムやベーコンの脂が出てきたら、斜めに切った九条葱を加え、茹で上がったパスタ(スパゲティやリングイネがおすすめ)を入れて、茹で汁とお醤油を少々。カットした無花果を入れ、おいしいオリーブオイルをぐるりと回し入れ、ざっと全体を混ぜて、出来上がり。器に盛って、お好みで黒胡椒をガリガリ挽いてどうぞ!

朝ごはんには、マフィンに生ハムと無花果。チーズとカカオニブ。

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デザートに、水切りヨーグルトと無花果とはちみつとカカオニブ。

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焼き菓子にも無花果。

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生のままの無花果を入れて焼いたブラウニー。
水分多くて柔らかくなってしまい、送ることは諦めて、我が家の胃袋に。

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懲りずに、生のままの無花果を入れてケイク。

野菜や果物などをいただいたら、せっかくなので「変身」させてお返ししようと。
ジャムにするのもいいのだけれど、この時期、無花果のジャムを作る人のまあ多いこと!(能登のお母さんも、実家の母も!)
差し上げるなら、その方が作らないであろうものを、と考えて、焼き菓子に。

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焼き上がりは武骨なのですが、お味はなかなか。
能登に送ったら、お父さん・お母さんにも喜んでいただけたようで。
調子乗って、昨日も焼いて、今度は実家の母に。
明後日、97歳の祖母のところに行くそうなので、持って行ってもらおうと。
おばあちゃん、ありがたいことに、元気で食欲旺盛で健啖家。
今でもお肉や鰻が好物なの(負けそう)
食べてもらえるといいな。

無花果ウィーク中に我が家に来てくれた友人や、お醤油お披露目会にご参加の生徒さんにも、無花果&生ハムを味わってもらって、たくさんあった無花果もあと少し。
さて、最後はどうしましょう。
今晩はリゾットにでも変身させてみようかな。



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