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『デジタル・ファシズム』読書感想

何か月も書店のベストセラーの棚を飾っている書籍だ。

↑この話はとても大事だ。なにしろ、すごいベストセラーなんだ。本屋さんでもずっとトップクラスに売れている。もちろんAmazonでもトップクラス。今のところ15万部ほどなんだけど、とにかく政治哲学ジャンルでは売れに売れている本なんだ。政治関連に興味があって堤未果を知らんやつはモグリだと思う。

堤未果さんはアメリカ貧困問題の専門家だ。ショックドクトリン=新自由主義シカゴ学派の専門家でもある。堤さんの書籍は出せばだいたいベストセラー、というくらい政治哲学ジャンルでは有名な作家さんで、川田龍平参議院議員の奥さんでもある。要は、わりと身元がしっかりしてるジャーナリストだ。とにかく有名なんだ。本人も有名だけど、書籍も有名だし、右派左派問わずにYoutubeやテレビ新聞雑誌にひっぱりだこ。だからすごい有名なんですって。ここ大事なのでしつこく言いますけど。

同じく超ベストセラーになった『日本が売られる』とかもめちゃくちゃ売れて有名な書籍だ。

堤さんの書籍は結構読んでいる。全部じゃないけど結構読んでいる。どれもすごい有名だ。

でも!!!でも、だ。

SNSで内容を言ったら陰謀論者って言われるだろう。ベストセラーになるような政治哲学系の書籍群で頻繁に引用されるナオミ・クラインのショックドクトリンじたい、CIAとか出て来てめちゃめちゃ陰謀論くさい。それでも、堤さんの書籍は出せば必ず政治哲学ジャンルでは1位とか2位なんだわ。

たとえば政治家への献金によって自分のところの企業が有利になるようにしむけることをロビー活動って言ったりするんだけど、ロビー活動が度を過ぎていくと、コーポラティズムになってゆく。コーポラティズムとは、多国籍企業による超国家的支配、みたいな言い方をするんだけど、もう超国家って言った段階ですでに陰謀論くさくってSNSだとうかうか言えない。

それでも、実際、日本のデジタル庁にAmazonやGoogleが入っていたり、

政商たちがオリンピックで利権を貪り、IOCが日本国民の健康を考えずにオリンピック開催して人権侵害されてたり、文科省のデジタル化事業にベネッセなどが入り込んでいたりする。本来なら国全体の利益のために、国の若者たちの教育にまっとうな力を入れなければならないのに、多国籍企業群は政治に入り込み、子供たちの個人情報に群がって、偏った、ひとがロボットになるような教育に舵を切る。ただひたすら金儲けのためだ。


現実がすでに陰謀論っぽいんだよね。

自由貿易や規制緩和といった新自由主義で国家が貪り食われ、国民が骨までしゃぶられてるよ。主に多国籍企業群に

という内容の書籍だ。

さて、ここで疑問が生じてくる。ここ数年の素朴な疑問だ。

堤未果の書籍を読んでいる人は、SNSのどの辺に生息しているのだろう?

こんなにくっそ有名なのに、なぜSNSでは堤未果の書籍を読んでいるひとに巡り合わないのだろうか。みんな言わないだけ??

新自由主義みたいな学術用語も、いつまで経っても行きわたらない。ショックドクトリンとか惨事便乗型資本主義とかもだ。本屋さんではいっつもベストセラーなのに!!!

堤未果もこの書籍で言っている。

すでにネット空間は、AIを使った高度なマーケティング分析などによって、知らん情報や興味の無い情報や多国籍企業&政府に都合の悪い情報は表示されにくくなってるから、とにかく紙の書籍読め。

と。

わかる。私も本当にそう思う。みんなもっと本屋とか行って紙の書籍読もう。



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