村上淳一郎に〇〇について聞いてみた(3)
ヴィオラ奏者、村上淳一郎さんインタビュー第三弾。現代音楽とオーケストラの関係性、音楽の欲望の話から、最後は村上さんが思う音楽の形について(インタビュア:わたなべゆきこ)
音たちの存在――(村上淳一郎)僕ね、「音たち」みたいな感覚を持っているんです。恐らく普通の見方で言えば、楽譜があって、そこにおたまじゃくしが書いてあって、身体を使うことで音が出る、という順序なんだけれども、実は逆なんじゃないかなって思う。弾いている時の僕の感覚としては。この「音たち」一つ一つに、既に人格があ