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月額500円で学ぶさっきょく塾マガジン

ノート版さっきょく塾です。この月間マガジンでは、わたなべゆきこのミニ楽器法コラム、ゲスト講師による思考論、対談など、作曲に関するものを月に3記事ほど更新します。現代音楽に興味のあ…
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2020年7月の記事一覧

これは知っておきたいクラリネット現代曲レパートリー②シャリーノ 「Let Me Die Before I Wake for Clarinet」

楽器法シリーズミニコラムです。後期は、オンラインサロンさっきょく塾で扱う二つの楽器、クラリネットとトロンボーンを中心に勉強していきます。これは知っておきたいクラリネット現代音楽曲レパートリー②では引き続きサルバトーレ・シャリーノの作品を取り上げます。 Let me die before I wake 1982年に書かれたシャリーノのクラリネット独奏曲「Let Me Die Before I Wake for Clarinet」は、冒頭宇宙船のような不思議なサウンドから始まり

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ピアニストにきいてみよう【鳥のカタログ】no.3

作曲家わたなべゆきこと、ピアニスト大瀧拓哉(大瀧君のノートです、演奏動画なども見られます)の間で行われる、現代に生まれたピアノ作品についての往復書簡です。作曲家の目から見た視点と、演奏家の視点。両方から一つの作品について、深めていきたいと思います。四回に渡って武満徹の「雨の樹:素描」についてお話した後は、変わってメシアン(Olivier Messiaen)の「鳥のカタログ/ Catalogue d'oiseaux」を取り上げます。 前回はピアノ演奏史のお話から、メシアンの演

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これは知っておきたいクラリネット現代曲レパートリー①シャリーノ 「Let Me Die Before I Wake for Clarinet」

楽器法シリーズミニコラムです。後期は、オンラインサロンさっきょく塾で扱う二つの楽器、クラリネットとトロンボーンを中心に勉強していきます。これは知っておきたいクラリネット現代音楽曲レパートリー①では、サルバトーレ・シャリーノの作品を取り上げながら、一緒に勉強していきます。 サルバトーレ・シャリーノ(Salvatore Sciarrino)既存の楽器を用いて独特なサウンドを作り出す、音響の魔術師。シャリーノはイタリア、 パレルモ(Palermo)1947年生まれの作曲家です。

¥100

アフターコロナの現代音楽シーンについて考えています。02

前回「キュレーション」の話をしました。次は「マネージメント」。キーワードは「想像力」です。 キュレーションされていないコンサートの例として、演奏家が弾きたい曲をプログラミングする、もしくは作曲家が自作の発表機会のために企画する、の2パターンを挙げました。かく言う私も、自主企画で自分の作品を発表する機会を作ったことがあるのですが、これはなかなか骨が折れる作業です。 ここでちょっとイメージしてみてください。

アフターコロナの現代音楽シーンについて考えています。01

現代音楽アンサンブルの未来現代音楽アンサンブルが乱立してから、約50年が経とうとしています。ここ数十年は強靭なソリスト集団によって、現代音楽の歴史が進んできた、と言っても過言ではありません。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。 欧州の現代音楽シーンがどこへ向かおうとしているか。この流れを最初に書いてから、本題に入ります。これを知ることで、未来が少し読みやすくなるはずです。