見出し画像

使っている言葉に、その人の無意識が表れる

話し言葉も書き言葉も、どんな言葉を使うのかってとても大事。

たとえば、「巻き込む」という言葉。私もよく「多くの人を巻き込んで~」とか、ついつい言ってしまうのだけど、以前にある方が、巻き込まれたいと思っている人っているのかな、と言っていて、確かに、「巻き込む」ってある意味すごく自分勝手な言葉かもしれないなと。「巻き込まれる」人の立場に立っていない。

「巻き込む=協力を得る」と同じ意味で使っていたけど、「巻き込む」は自分本位で、その人の意志は関係なくぐいぐいひっぱっていくイメージ、「協力を得る」は相手ありきで、協力するもしないも、その人が選択できる。だからこちらとしては、協力を得られるように工夫が必要なイメージ。もし自分が協力をする側だとしたら、意志関係なく巻き込まれたくないよね。

「投げる」もそう。この言葉は私は好きじゃなくてあまり使わないけど、「仕事を任せる」という意味で「仕事を投げる」と言っているのを聞くと、投げるって何だよ!と思ってしまう(笑)そう感じることを、伝えられる人には伝えるけど。

「投げる」という言葉を使っている人も、「あなたにこの仕事を投げます」とその当人に向かって言う人は、さすがにあまりいないと思う。でも、当人がいない場所だとしても、「投げる」という言葉を使っている人は、やっぱり「投げる」という意識で任せているんだと思うし、あなただから任せたい、あなたに任せたらきっといいものができあがる、という意識じゃなくて、自分の手間が減るから、という意識の方が強いんだと思う。

意識が言葉に表れるのと同時に、使っている言葉でもまた、自分の意識は変えられる。「投げる」を「任せる」に変えてみることで、その人へ任せる時の伝え方だったり態度だったりが、たぶん自然と変わってくるんじゃないかな、とも思う。

たかが言葉。されど言葉。一つ一つの言葉を選んで、大切に使っていこうと思います。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?