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もう一度、ここから。

文章を書く頻度が増えた。一つひとつの言葉に丹精を込めるようになった。そうしたら音楽の「歌詞」にも、意識が向くようになった。

音楽はすごい。歌詞の言葉一つひとつに意味があり、合わさるとメッセージになる。そしてメロディ。情緒的なメロディは、人の心を揺さぶる。歌詞とメロディ、その2つはおそらく切り分けて考えるものではない。メロディに歌詞が乗り、一つの音楽になる。そして人の心に届けられてゆく。

音楽には種類がある。元気が出る、優しい気持ちになれる、勇気が湧いてくる、希望が持てる。いろいろな音楽が、この世には存在する。聴いた瞬間に惹きこまれるような、運命的な出会いを果たすことが、時々ある。

そんな曲に出会ったときは、衝撃が走る。
リピートボタンを押す指が止まらない。

『もう一度』

当たり前に 当たり前に
あった世界が壊れそうな今
誰のせいにしようか
僕は 考えていた
悲しいニュースに 目眩さえして

でも明日を見失っちゃダメだ
Carry on Stay alive
これ以上の涙はいらない

気付いた時には既に 僕の手 離れて
手遅れなんてことにならないように
僕は君を痛いくらい抱きよせて
嵐が去って晴れたら
もう一度手を繋いで歩こう

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/re/mou-ichido/

今の社会へ生きる人へのメッセージ。歌詞一つひとつから、それをメロディに乗せて歌うアーティストの姿から、ここ数か月間で起きているいろいろなできごとが、ぶわーっと浮かぶ。

人類誰もが想像しなかったできごとにより、行き場のない感情を抱えている人が、この社会の中でたくさん暮らしている。

きっと私は、仕事への影響はあれど、恵まれた環境にいる。生きていくことさえ苦しい状況に置かれている人のことを、そのつらさや苦しさを、本当のところで理解することはできていない。想像をすることはできても「わかる」なんておこがましいことはまったく言えない。

でも明日を見失っちゃダメだ
Carry on Stay alive
これ以上の涙はいらない

傷ついた人の心に寄り添い、その心ごとふわりと抱きしめてくれるようなメッセージが、この曲から発せられている。

嵐が去って晴れる日はきっと来る。その日のことを信じよう、と。
雲の合間からは、一筋の光が差し込んでいる。

音楽には、ものすごい力が宿っている。もしかしたら聴いた人の人生を変えてしまうような力が宿っている音楽がある。人によってどう感じるかは異なるだろうけど、少なくとも私にとってこの曲は、その一つだと感じる。

ただもし、音楽を聞いて何らかの力が湧きあがったとしたら、それは本来その人がもつ力が、音楽によって引き出されたのではないだろうか。その人の力と音楽の力の、相乗効果だ。だから音楽を聴いて前に進もうと思えたなら、それは紛れもなくその人の力だ。

人が秘める潜在的な想いと、音楽が発しているメッセージの重なり合うところで、希望に向かう新たな力が沸き起こる。その力を踏み出す一歩に変えるかどうかは、自分次第だ。紛れもなく音楽は、それを後押ししてくれるだろう。


何度でも聞きたいこの曲への出会いに、感謝したい。


(余談ですが、もともとは「ヤバすぎるアカペラ」という動画を見て、ラストにこの曲が使われていました。それで知ったのです。こちらも題名通り、ヤバいです。超超超おすすめ。)


そんなわけで、今日はここまで。



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