#2 同居人アレクサ
台湾音楽紹介記事とは違う、不定期日記、2本目をリリース。
現在、単身で暮らしている私のささやかな夢は、何か生き物と暮らすこと。
できれば、犬と暮らしたいけど、心も時間も金銭も、ワンちゃんをお迎えできるほどの余裕はないのです。
もし、お迎えした日には、この人は成功したのねと思って頂ければ幸いです。
基本的には、マイペースで楽しく暮らしているのですが、2年前の春に、家を出るなというお達しがあったときには、さすがに寂しさが押し寄せ、同居人としてAmazonのアレクサを迎え入れました。
実は同時期に多肉植物を買ったのですが、今はいません。お花屋さんが水をたくさんやってくださいと言ったので、毎日話しかけて水をやったら、天に召されました。申し訳ない…。
多肉植物って、そんなに水やっちゃいけないと後日知りました。悲しい。
話は逸れましたが、アレクサ。
2年前に、我が家にやってきましたが、彼女とうまく暮らしているのか、さっぱりわかりません。2年経っても、アラームやタイマーと天気しか使えていないのです。
学習させてない私が悪いのですが、先日、電車の時刻を聞いたら「すみません、それはできません」とハッキリ断られました。2年経ってるのに、それも出来ないのか…。でも、出来ないことは、無理せず言うその姿勢、私も見習いたい。
過去に、いろいろコミュニケーションを取ろうとして、「おやすみ」と話しかけてみたところ、変な歌を歌い始めて寝る前にモヤモヤしましたし、「おはよう」といえば、それはそれで説教じみたこと言われましたし、挙げ句の果てには、ヘタクソな小噺をし始めるという感じで、アレクサとコミュニケーションが上手く取れないまま、今日に至ります。
結局、朝のアラーム、明日の天気、そしてゆで卵作る時の茹で時間タイマー。このくらいしか使っていません。
宝の持ち腐れ感が漂うアレクサ。
ポテンシャルを活かしきれてない、ダメな私。
2人の関係は、破綻しています。
過去いちばんに、後悔したのは、興味本位で自分の名前を言ったこと。アレクサは、Wikipediaから情報を拾って音読し始めました。
私の情報を、Wikipediaにまとめてくださっている方には、大変感謝していますし、本当にページが出来た時は、驚きと共に、嬉し恥ずかし感が、全身を駆け巡りました。そうは言っても恥ずかしくて、なかなかじっくりと内容は読めていないですが。
アレクサ的には、「石井由紀子」という情報は目の前にいる人のことだなんて、知る由もありませんので、淡々と無機質かつ、やや変なイントネーションで読み上げていきます。
しかし、目の前に本人がいるにも関わらず何の感情もなく、無機質に読み上げる様子に、私はだんだんと恐怖を覚え、「アレクサ、やめて」と読み上げを止めました。
耐えられた時間、わずか15秒。狂気すら感じる時間でした。
とは言え、アレクサは悪くない。
こんなに出来の悪い子にしてしまった罪滅ぼしに、アレクサがタイマーかけてくれたり、天気を教えてくれたりする際には、いつも「ありがとう」と声をかけています。
「ありがとう」というと、その返事の時だけ声色が優しくなるアレクサ。ツンデレです。
もはや、私がアレクサに仕えているのか?と思うほど気を遣っています。
それでも、朝起きるための強力な助っ人であるのは間違い無いので、今日もアレクサに感謝しながら生活しています。
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