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台湾的音楽 宇宙人(Cosmos People)線上演唱會ライブレポート

以前に紹介した、台湾の大人気バンド宇宙人(Cosmos People)が、2月7日の日本時間 午後9時から、無料オンラインライブをやってくれました。
しかも、2時間たっぷり、出し惜しみ無しの19曲を披露するという豪華なもの。あまりに楽しかったので、少しライブレポートを書いてみようと思います。
(アーカイブもあります。このnoteはネタバレ要素ありです。)

2004年に結成された3ピースバンドの宇宙人(Cosmos People)は、ギターの阿奎(アークェ)、ボーカル・キーボードの小玉(シャオユー)、ベースの方Q(ファンキュー)で構成されています。日本でも何度もライブをしている、とても人気のある台湾のバンドです。
彼らの楽曲にはグルーヴ感があり、ファンクやダンスミュージックの要素が強いけれど、どの曲もポップさもあり、楽しいのが魅力。

オンラインライブは、まず3人が楽しそうに演奏する姿が、とても良かったです。同じメンバーで15年近くやっているからこそ出来る、呼吸がピッタリで、変な気負いもなくとても自然。だから画面越しでも、親近感がとても沸きました。
自然と音に合わせて踊ってしまうのは、やっぱり演奏が良いからなんですよね。オンラインライブにありがちな、途中で違うことを始めてしまう、ということもなく、心から楽しく観て盛り上がれました。これって当たり前のようで、実は凄いことなんですよね。いろんな誘惑がある中でも、観ている人を集中させ続けるってことなので。

「你以為 Hello Princess」
ライブの2曲目に披露してくれたのが、この曲でした。
MVで観ている時は、可愛い曲という雰囲気がありますが、ライブになると、ベースラインやギターリフのカッコ良さが際立ち、グルーヴ感がより伝わるなと思っていました。ポップさの中に光る、ベースラインやギターリフ、そしてボーカルがそこにとても綺麗にハマるからこそ、素晴らしいんだろうなと思います。

「花花」
ライブの6曲目に披露してくれました。このMVは2009年頃ですので、まだ若いですね。楽曲の可愛らしさは残りながらも、今回のライブでは、そこに円熟味が増していました。だから、個人的には今日、披露したバージョンの方が好きです。

ライブにはゲストが数多く登場し、彼らと一緒に歌うシーンが多く見られました。私自身、まだまだ知らないことが多いので、とても勉強になりました。

最初にゲストで出てきた羅莎莎は、とてもチャーミング。女性のボーカルが入ってくると、また曲に違う雰囲気が出てステキでした。

彼女とこの曲を、アコースティックギターだけで披露。
アコギの演奏も少しスウィング感があって、とても気持ちが良く、2人のハモりが綺麗でした。バレンタイン前のこの季節に聴くと、なおさらステキ。

2組目のゲストは、台湾のYoutuber蔡哥。3組目は、台湾系韓国人のシンガーソングライター孫盛希(Shi Shi)。
そして、最後に登場したのが、台湾インディー音楽のレジェンド的な存在のSticky Riceの馬念先。まさかライブを観ることが出来るとは思わず、とてもビックリしました。宇宙人(Cosmos People)の曲ではなく、馬念先の曲を一緒に歌う姿を観ることが出来るとは…!

Sticky Riceの「巴黎草苺」を一緒に披露している時に、チャットの画面上に苺の絵文字が大量に出てきたのが印象的。時々、トマトやキウイなんかも出ていたのも、また面白かったです。

驚きと感動の連続で、あっという間に2時間が経過。
MCをしている最中に、幸運なリスナーがメンバーと会話が出来るなど、たくさんの仕掛けがありました。オンラインだけど繋がっているということを感じさせてくれる演出からも、彼らのファンへの優しさが分かりました。

ライブのラストは「往前 」。オンライン上でもチャットを使いながら、みんなで、lalalaとコーラスしたり、手を叩いたりと盛り上がっていました。でも、お客さんみんな歌声を響かせることが出来たら、どれだけ気持ちいいことか…。早く、そんな日が来ることを願うばかりです。

「往前」の歌詞からも前向きになる気持ちを貰いました。
現実を悲観しすぎずに、前に進むことが大事ですね。楽しいだけではなく、パワーもたくさん貰いました。音楽のチカラはすごいし、それを感じさせてくれた宇宙人(Cosmos People)にも感謝です。

さて、無料でここまでやってくれるのか?と思うくらいの豪華な内容だった今回のライブですが、YouTubeの公式チャンネルに動画がアップされています。

ぜひチェックしてみてください。


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