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セルフケアとしてのうつわ、サスティナブルな選択肢を選ぶことについて|UCCドリップポッドプロモーションイベントを通して

最近スキをつけてくれた方がいて、ああそういえば数年前はこんなnote(「ビジョンや熱い想いのないダサい私が、書くことで伝えたいことを後から発見した話」)を書いていたんだなあと思い出しました。書いたことをすっかり忘れてしまうくらい、今は自分にとって語れることが増えたんだなあ、、、。他人から見たら小さいことかもしれないけど自分の成長にしみじみ感動。数年前はまだ伝えたいや考えの輪郭がはっきりしてなかったけど、今の私は食器のことも、食器が持つ意味も、聞かれたらちゃんと”自分なりにこう思う”と答えられるようになりました。

UCCドリップポッド新カプセルプロモーションイベントを通して

それを実感したのが今月お仕事でお世話になったUCCさまのコーヒーマシン「ドリップポッド」プロモーション企画です。

photo by akane suzuki

このたび〈UCCドリップポッドの新カプセル『ルワンダ フイエマウンテン』から新生活期のご提案〈おいしいコーヒー×テーブルコーディネートで叶える『自分を整えるコーヒータイム』の作り方〉というプレス向けイベントに出演させていただきました。

↓新カプセル「ルワンダフイエマウンテン」についてはこちらをご覧ください。

ふだんコーヒーをよく飲む方かというと、どちらかといえば紅茶党なので最初は「私でいいのかなあ…(恐縮)」と思ったのですが、コーヒーの味やコーヒーそのものを語るというより、ストレスを感じやすい新生活の中でコーヒーを通してほっとする時間を過ごして欲しい。そんな時にテーブルスタイリングでも何かヒントがあれば…という視点からのご依頼でしたので「それならぜひ!」とお受けしました。

photo by akane suzuki

菅野さんにとってうつわってなんですか?

「菅野さんにとってうつわってなんですか?」そう聞かれるのが昔はちょっと苦手でした。好きなことに理由なんてないし…なんて思ったり。テーブルコーディネートといえばおもてなしだからおもてなし?いや、料理が綺麗に見えるから?どれも間違ってはいない。自分もそう思ってる。だけど、どこか上滑りして借りてきた言葉のようでしっくりこなかったんです。でも最近はっきり自分が心から納得して思う言葉が見つかりました。

うつわはセルフケアだと思います

そう、誰かのためのおもてなしでも、料理のためだけのものでもなくて(そういう側面もあるけど)、自分で自分を大切にするための一つの方法なんだと。それが自分にとってのうつわなんだと思う。

実はすでに2019年にもそういうこと書いてるんですけど。このnoteです。

うつわはセルフケア

当時はそう言いながらも、まだその言葉が誰かに刺さるのを見たことなくて、「うつわってセルフケアだと思うんですよ〜!」といっても「はあ….(どういうこと?)」みたいな反応で、自分でもこの考え方ってなんかおかしいのかな、あんまり伝わらないかな、と全面に打ち出せなかったんですよね。

UCCドリップポッドイベントフォトブース

それから数年。前代未聞のコロナ禍という二年間を経て、「おうちを快適にしたい」「家が乱れてると辛い」「おうち時間長すぎるから少しでもいい感じにしたい」という機運が高まったように感じます。まあ簡単にいうと、「家(の中で過ごす時間)」の価値が高まったというか。

そんな中で「食器ってセルフケアだと思うんですよ!」という言葉が数年前に比べて共感してもらえるようになったように感じます。

UCCドリップポッドイベントフォトブース

食器で食事の時間をととのえることは、自分を大切に扱うこと

私自身人生色々あって(急にどうした)辛い時とか適当なごはんばかり食べてるとなんだか自分が惨めになったような気がして。「あ〜これじゃだめだ!」と食器棚からお皿一枚取り出して、スーパーのお惣菜でもとりあえずパックのままではなく盛り直して食べたら急にほっとした経験があって。

雑な食事をすることって、自分のことを雑に扱うことと同じだなと。自分のためにうつわを選ぼう。

綺麗に盛り付けた食卓をみたらなんだか自分もちょっとだけシャンとするような気がして。改めてそう思うようになりました。

そんな話を今回UCCさんともお話ししたらすごく共感してくださって。コーヒーを淹れるそのひとときを自分をケア時間として生活に取り入れてもらえたら、と通じるところも多く、とても嬉しかったです。

「ルワンダ フイエマウンテン」のエシカルな取り組み


そしてもう一つ。今回UCCさんとご一緒して心惹かれたのが新カプセル『フイエマウンテン』にまつわるエシカルな取り組みについて。

JICA(国際協力機構)の一村一品運動を通じて10年前から農事指導を行っていたり、収益金の一部を灌漑施設にあてるなど、ただの寄付や一時的な援助ではなく一緒に継続的に発展するビジネスを通してルワンダへの貢献を続けています。

ルワンダでの制作過程写真を展示

出演者としてご一緒した「Ruise B」の小澤さんも「昔はコーヒーといえば搾取といったネガティブのイメージがありましたが〜」とお話しされていましたが、今はUCCのような大手でも公平なビジネスに取り組む姿勢が見られて時代は変わりつつあるんだなあと感じます。

廃棄される豆を染料に使用したルワンダバスケット

また今回は廃棄されるコーヒー豆を染料として使用したルワンダバスケットの販売も行うそうです。「Ruise B」さんとコラボで制作を行うとのこと。

廃棄コーヒー豆とルワンダバスケット

ちなみに私、ずっと前から「Ruise B」さんのルワンダバスケットを自宅で使ってまして。これがステマじゃないんです。本当に普通に可愛いな〜と思ってインテリアとして購入して飾ってたんですよね。暗いしピントが合ってないからわかりにくいけど壁にある黒いバスケットがそうです。

もともと自分が好きで購入していたインテリア雑貨の「Ruise B」小澤さんとトークイベントでご一緒するなんて。お互いびっくりでした!こんなことってあるんですね〜

photo by akane suzuki(左「Ruise B」代表小澤里恵さん、右菅野有希子)

品質の追求の裏には常につきまとう廃棄問題。

自分自身に身近なお話ですと、うつわも上質なブランドであればあるほどB品としてはじかれるものが多くなります。その厳しさが美の追求に欠かせないと言えばそうなんでしょうけれど、十分使える、十分かわいいうつわたちが捨てられるのが忍びないなあと感じることも多く。

食品廃棄ではもっと色々複雑で品質について厳しい側面があるのはよく理解できます。そんな中少しでもこうして再利用先があって、それが美しいバスケットに生まれ変わるなら素敵ですね。

登壇席にデコレーションしたルワンダバスケット

前より少しでも社会に良い選択肢を、自分の続けられる範囲で

去年くらいから自分自身いろんな社会問題に関心が高まって、何かを選ぶ時に少しでもフェアなものを、少しでも環境にプラスになるものを選べたらいいなと思うようになりました。

その時の気持ちインスタにも書いてます↓

調べるほど何が正解なのかわからないし、まだまだ勉強中です。UCCさんの取り組みだって100%正解かと言われればわかりません。潔癖になりすぎると何も選べないから、少しずつ知識をアップデートして、少しでも今より社会にとってプラスになる選択肢を選ぶように心がけたいと思っています。そう意識している今、今回のようなエシカルな取り組みを積極的にしているブランドとご一緒できたというのはとても嬉しいこと。

UCCドリップポッドイベントフォトブース

以前プラスチックを少しでも減らしたくてスポンジを布に変えたんですけど、これは本当に使いづらくて続けられなかったんですよね。。私も良かれて思ってトライしたけどダメだったことたくさんあります。毎日イライラしながら環境に良いことをなんて続けられないし、誰かにもおすすめできないから広がらないし。だから自分が心地よいなと思うものを見つけるのも大切。

イベントトークの中でも、無理を押しても続けられなければ結局のためにならない。自分も快適で好ましいと思うもので、結果的に誰かのために、環境のためになるものを選ぶことが大事なのでは、というお話をしました。

コーヒーも美味しいから飲み続けられる。ルワンダバスケットもおしゃれだからおうちに迎えたくなる。だから続けられるし、人にも勧めたくなるし、それが結果的に誰かにとってもプラスになる、という循環ができるといいですよね。

コーヒーでリフレッシュ!な撮影スタイリング

今回当日出演だけでなく、事前にキービジュアルの撮影におけるプロップスタイリング(メイン、アレンジドリンク、フードペアリングの3シーン)、イベント当日の会場装飾(登壇席、ゲスト席、フォトブース三箇所)も行い、みなさんに「コーヒーと過ごすホット一息なおうち時間」を体感していただけるようなビジュアルづくりをトータルで担当させていただきました。

photo by 木村文平

プレスリリースでも掲載されたこのお写真はもちろん。

photo by 木村文平

アレンジドリンクと

photo by 木村文平

フードマリアージュのお写真もスタイリングを担当しています。

廃棄コーヒー豆を使用したルワンダバスケットの上品なベージュカラーが引き立ちつつ、新生活へ向けてリラックスできる時間をというコンセプトに合うようスッキリとしたブルーのテーブルクロスを選んで。味のある白やベージュの食器類を合わせて絵づくりをしました。

おうちにお招きしたいような雰囲気で。イベント会場装飾

この撮影スタイリングを踏襲しつつ当日の会場装飾も。

UCCドリップポッドイベント登壇席

登壇席はこんな感じ。廃棄コーヒー豆を染料に使用したルワンダバスケットも、壁のデコレーションの一部に。手前のテーブルにはドリップポッドと共におうち時間を楽しむための食器やフードなどテーブルスタイリングを行いました。

UCCドリップポッドイベント登壇席

会場は上島珈琲ナンバーイレブンという店舗。ふだんはカフェとして営業されているのですが、あれこれ配置を変えてまるでリビングダイニングのような雰囲気に。まるでおうちにお招きしているような、そんな雰囲気づくりを目指しました。

UCCドリップポッドイベントフォトブース

フォトブースは窓側に設置。大きなダイニングテーブルで朝ごはんをいただくような、さわやかな雰囲気に。

UCCドリップポッドイベントフォトブース

今回のイベントでご紹介したアレンジドリンク「コーヒーソーダ」やマリアージュのご提案で召し上がっていただいたバゲットとリンゴジャムも。

写真と異なり会場装飾で色味を抑えすぎると地味すぎると感じてしまうこともあるのでキービジュアルの撮影時よりほんの少し色や柄にパンチを持たせ、アイテムも多めに立体感を出しています。

ひとりひとり、お気に入りを見つけて欲しい。ゲスト席

ゲスト席の装飾はこんな感じに。

UCCドリップポッドイベントゲスト席

食べたり飲んだり資料ご覧いただいたり、机の上がいっぱいになるので邪魔にならないようにでも華やかに。小さなテーブルフラワーと少しずつ色の異なるテーブルナプキンを添えて。お花も微妙に少しずつ席ごとに違うんです。

UCCドリップポッドイベントゲスト用ペアリングフード

皆さんにお召し上がりいただくコーヒーカップもバラバラに選びました。ブルーや白、クリームイエローなどどれも新生活のリラックスタイムにきっと似合うだろうなというものばかりです。

マグカップ一つとってもいろんなデザインがありますよね。自分が好きだな、好ましいなと思うものって皆さん違うと思います。自分なりのお気に入りを見つけて自分にとって快適な時間を作る。まさに最初にお話しした「うつわはセルフケア」というテーマを感じていただくきっかけになるんじゃないかなと思ってあえていろんな種類のマグをご用意しました。

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とても長いnoteになってしまいました。ここまで読んでくださった方、お付き合いいただきありがとうございます。

今回のお仕事、内容が内容だけにこの数年自分が考えてきたことや学んできたことが少なからず身について力になってるなと感じました。仕事の成果って目に見えてバカ売れした!とか、有名な大きい仕事に関われた!とかもいいんだけど、こういう自分の成長を感じたり、自分が考えてきたことや思いに共感してもらえるようなお話をいただけたりするのって何より嬉しいですよね。しみじみしたので珍しくnote長文書いちゃいました。

一緒に登壇した
株式会社ルイズビィ代表 小澤 里恵さん
UCC農事調査室室長 中平尚己さん
UCCドリップポッドブランドマネージャー小牧美沙さん
また撮影や今企画に携わった皆さん、本当にありがとうございました!

当日の様子はインスタライブアーカイブも残ってるのでよかったらご覧ください。

それでは。




サポートありがとうございます!いただいたサポートで新しい食器を買って、みなさんが「読んでよかった」と思ってもらえるようなnote書きたいです🌿