ギリシャ神話 戦いの女神アテーナーと骨

アテーナー

ゼウスの子。都市の守護者であり戦いの女神。

アテーナーの生まれ方は独特です。
ゼウスの頭から生まれた。
ゼウスが妻を飲み込んで、ゼウスの体内で成長したのがアテーナー。

アテーナーは脊椎を指す。
間脳ゼウスを割るように生じた。

アテーナーの名前、グラウコーピス・アテーナー。
輝く瞳を持ったもの、さらには梟の貌を持ったものを意味するとされる。
梟の特性は夜行性で首が上下左右約180度回転し、真後ろを見ることができる。
つまり、アテーナーは身体の軸であり、かつ軸を固定して首を回転させる。

物事の中心軸、基準となるものが、アテーナーの本質。

何故、アテーナーが戦いの神とされたのか。
最近の研究において、ストレスと骨の関係が明らかになってきている。
ストレスは生体内の戦争状態を意味する。
軍神アレースは、生体内ストレス反応と関わる副腎を象徴しているため、戦いの神とされるが、案外弱い。
過剰なストレスは副腎疲労を起こすから。

人体の中で繰り広げられる戦い。恐怖や危険に対する生理学的反応、生存の為、闘うか逃げるか準備を整えるのが、闘争・逃走反応。

これまでこの反応はアドレナリンの作用によって引き起こされると考えられてきた。
ところが最近、骨から放出されるオステオカルシンと言うストレスホルモンが関与している事がわかりました。

骨は危険から身を守る為に進化したと考えられている。

つまりストレスという闘いにおいて、骨も重要な役割を持つと言える。

また、骨髄では免疫細胞が生成される。
病原体と闘う生体内反応も司る。

よってアテーナー(骨)が戦いにおける知略の神になる。

アテーナーにまつわる物語は、身体を支える中心的機能全てに関わる。
さらに、アテーナーの武器アイギス。
胸当ての形だが、これは、小脳を象徴。
小脳の形は胸当てによく似ている。
微細な動きを調整する小脳は、身体のシステムの大枠をサポートするシステム。
大局だけでなく、細かな事に目を行き届かせる知略をも司る。
骨を形成するカルシウムは、生体内のミネラルバランスの中心的役割をもつ。
このように、間脳ゼウスの秘蔵っ子アテーナー(脊椎)は、身体の中心軸となり身体を支えている。





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