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欲しいもの

私は昔はアパレルに長いこといまして。

その前はなんやかんやいろんな業種だったけれども、共通してるのが「接客業」ということ。

アパレルでは仕入れや、最終にはデザインや企画もやってたけど、途中からは小さな会社を立ち上げたので全部やってた感じで、でもお客様とのやりとりも毎日。

10年近く前か、離婚を考えたころにアパレルから離れ、飲食業に飛び込んで、そこから何軒かのお店にお世話になり、いまの私があります。

去年の12月にうちの店で音楽イベントをやってもらいました。音楽好きなので、必然と近くに音楽仲間がたくさんいてくれて、こんな世の中だけどなんかやりましょうよって言うてくれたシンガーソングライターさんとDJさんと。

その日はもちろん私はミュージシャンとしてではなく、店の切り盛りで調理から接客、イベントの進行状況を見たりと、店側としての仕事をさせてもらってたのですが、あとでそのシンガーさんに

「本当は大きな声で言いたかったくらいなんだけど、素晴らしいお仕事ぶりやと感動したの。世のお店の人はこういう仕事の仕方を目指して欲しいと思うほどだった。」

と、お褒めの言葉をいただいた。

実はいまだにそれが、私の働きの何を見て褒めてくれはったのか、よくわかってないんですけどw とにかく私、接客が好きみたい。それは確か。いや、ほんま褒めすぎやと思うけどもw

アパレルのときも、飲食業の今も、

来てくれたお客様がなにを求めてここに来てくれているのかを心の中でずっと模索し、その方の言動や表情からそれを読み取る。それをそっと打診するように何かを投げると、当たりか否か、なんとなく返ってくる。

そんな仕事がなんだか好きで。

この人は今日ここに何を求めて来たんだろう、私はそれを満たせてあげられただろうか、

そんなことをいつも考えています。

あ、無意識で。

それは単純にうちのハンバーグを食べたくなった、だけかもしれないし、私になにか話したいことがあったのかもしれないし、ゆっくりした時間を静かに過ごしたかったかもしれないし、カウンターで知り合ったお客様たちと弾む会話を楽しむことかもしれない。

なにが正解かはまったくわからないけど、ここに来てくれたってことは、なにかを求めているはずで、それをどうか満たして帰って欲しいというのが私の毎日の仕事のいちばんの目標です。あ、いまは週一しか開けてないんだけどもね。それでも同じ。

だから、それが出来てなかったなって実感するときはめっちゃ反省するし、次はもっと柔らかくいこう!とか、もっと空気読まなくちゃだめだなー、とか、そんなことを考えるのも好き。

そして、ずっと昔から思っているのが、

いただけるお給料(儲け)に見合うだけの、いや、それ以上の仕事をしなくちゃ恥ずかしい。ってこと。

楽して儲かったらまぁそりゃーそれもいいかもしれないけど、そんな仕事なんてこの世にあるのかな、わかんないけどさ。

対価として受け取って恥ずかしくない仕事をしたい!といつも思っています。

だから今日も振り返る。

私の仕事はこの儲けを貰えるだけのことが出来ているのか、お客様は満たされて帰ってくれたか。

お互いの求めるものが、ばちっと合った時、

お互い笑顔でありがとうございます、と言える気がします。いつもそうあれるように、今日も仕込みから恥ずかしくない仕事ができるように、心してやっていこ。

えらそーなこと書いてるけど、ちょっとアワアワしたら、お茶出すのも忘れたりするんやけどね、あかんねwww

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