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2020年7月の記事一覧

外に引きこもる

今日は、晴れそうだから山に行く。 最近多少階段で筋トレしているとはいえ、まだ全然体力ついていないので、山頂を目指すのじゃなく序盤にある滝を見に行く程度。2時間くらいのトレッキングの予定。 滝はいい。ずっと見ていられる。全体を見ていてもいいし、流れる水のひとかたまりの飛沫に注目して行く先を追うのも楽しい。 この間、蛍を見に行った。あじさいも見に行った。 ああいうのも、いつまでも見ていられる。何も考えずに、ただ居る、佇むことができる。とてもよい時間だ。 草花の群落や、山々

葦毛の仔馬

午後、図書館へ頼んでおいた本を取りに出掛けた。その途上、蒸し暑い曇り空の下を、涼しげに着飾った女の子が横断歩道をわたってきて、自分の数メートル先を歩いて行く。十六、七くらいにしか見えないが、日本の女は歳より子供っぽく見えることが多い。ことによるともっと上なのかもしれない。顔はよく見えなかったが、あまり器量はよいほうでもなさそうだ。赤味のあるブロンドに髪を染めていて、前髪が気になるのか、歩きながらずっといじっている。団地の方から出て来たので、中流でもあまり豊かでないほうの家庭の

剣法と男女平等

 まったく好みでない話題だが、ふと思ったので、メモしておく。「憲法」と「男女平等」である。 「男性が育児休暇とったら異動をかまされた」という話を、よりによってtwitterでみた。ぼくは豆腐のように柔らかいメンタルなので、twitterの瘴気にあたるとデトックスが必要となる。だから、これを書いている。  なお、先にハッキリさせておく。性自認を問わず、誰もが同等の機会、待遇、社会的地位を得るべきだ。それについて、ぼくは完全に賛成しているし、同意している。  しかし、それで

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常時接続で失われた孤独。あるいは「長い思考力」。哲学者・谷川嘉浩氏インタビュー。

世界が哲学に夢中だ。書店に行けば、ビジネス書にも自己啓発本にも、「哲学」という文字が踊る。特に日本では、90年代以降、いくつかの宗教的背景を帯びた事件をきっかけに、敬遠されていたように思える「哲学」。失われた20余年を経て、今、時代はなぜ哲学を求めているのだろう? 哲学だけでなく、宗教学、政治学、消費社会論、観光学、または教育学にも造詣が深い、哲学者・谷川嘉浩氏にインタビューした。 哲学は、人類の問題解決に寄与してきた。ーそもそも、〈哲学〉とはどういう学問なのでしょう?

縁起物のちから

しばらく前から、家にアマビエだるまがいる。白河だるまのかわいい子。 ウイルス対策としては直接的にはどうにもならないかもしれないが、いつも帰るとほっこりして、心の支えになる。 そんなものが何になる、と思う人もいるだろうが、この「ほっこり」の力はばかにできない。 不安や寂しさが薄れるし、なにより、私は確かに誰かに健康を願ってもらったのだという事実を、毎日胸に刻んで確かめることができる。 世の中でたくさんのアマビエグッズや縁起物が作られ、売り買いされているのを見るにつけ、私はそ