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【資料多数】VRカンファレンスの裏側を大公開

昨今の情勢もあり、VR上でのイベントに注目が集まってきている。

僕が担当している『東京クロノス』は発売以前から定期的にリアルイベントを開催していたが、今回の一件で自粛もやむなしという状況になってしまった。

が、一生に一度しかない発売1周年。MyDearestの勝負タイトルに何もしなくていいのかと考えた結果、一つの結論に達した。

VRの会社なんだからVRでイベントをやるしかない、と。

ここからは「Art of CHRONOS 2020」の開催が決定してからの動きを全て記載していきたいと思う。

「Art of CHRONOS 2020」

1周年のコンセプトは支えて下さったファンの方々への感謝を伝えること。この気持ちは持ちつつ、少し角度を変えたものにしたかった。

1周年という節目だからこそ、日本のVR界に僕たちの知見を共有し、もっと盛り上げるための時間にすべきではないか。そんな考えから、制作側が得た知見を全て出す方向性のイベントを行うことにした。

「1周年記念イベント」ではなく、「1周年記念VRゲームカンファレンス」というタイトルにしたのもそういった背景があったのだ。

「Art of CHRONOS 2020」というタイトルに「2020」を入れたのは来年も「クロノスシリーズ」の知見を発表する場を設けるという意味がある。

単発ではなく、続けていく。企業として成長する度にもっとカンファレンスが豪華なものになれば...。そんな想いを加えたかった。

来年の3月19日に開催できるかはまだ分からないが、必ず2021年にもVRゲームカンファレンスを開催したいと思っている。※まだまだ猛者がたくさんいるので早く紹介したいという気持ちもある

それでは、カンファレンスの裏側の話に入っていこう。まずは、下見からだ。

全ては下見から

『東京クロノス』の制作陣が多角的に作品を語るVRゲームカンファレンス。リアルな場での登壇については適切な準備と場数を積んだメンバーも多い中で、バーチャル上での登壇経験にはバラ付きがある。

簡単に言えば、資料の投影方法や音の出し方、動き方など基礎的な知識から共有する必要があった。

作成した資料は以下。こちらもイベント運営の参考にして欲しい。

下見で分かったのは、資料のフォントサイズが重要であること。36px以下の場合視認するのが少しキツくなる。

スライドに表示するのはできるだけ大きな文字で。細かい情報は口頭で補足する。おそらくイベント中に最も目を向けるのはスクリーン。ここまで来てくれているのだがら、全体的に見やすいスライドで構成できるよう心がけた。

↓スライド作成の参考資料↓

リハーサルは本気で

僕が『東京クロノス』チームに加入してから、以下のイベントを主にメインで企画、運営してきた。

・東国ユリア生誕祭
・LAMのイラスト術
・木戸衣吹の浴衣でトークショー
・東京クロノス新規プロジェクト発表会(東京ゲームショウ)
・東京クロノスXmasパーティー

実際にバーチャルでカンファレンスを開催してみた感想として、リアル以上の準備が必要になることが分かった。

リアルでの登壇は目の前や後方で頷いてくれる傍聴者のアクションがあるだせで、大きな安心感が生まれる。

自分の話をきいてくれているのだ、と。ただ、バーチャル上の場合、いいね!やハートなどのリアクションがない限り、ちゃんと耳を傾けているのかも分からない。

泳いても泳いでも岸が見えない。そんな気分の中数十分登壇するのは、なかなかにシンドイものだ。

そう言った予感もありつつ、ぼっちPのアドバイスを受け、リハーサルの時間を4時間前倒した。

当日のスケジュールは以下になる。

・13時 リハーサル開始
・16時30分 リハーサル終了
・休憩&資料の調整&配信調整、準備
・18時55分 前説開始
・19時 本番スタート

本番想定でリハーサルを行った結果、色々なことが見えてきた。大きくは登壇内容によって相方がいた方がよいという点だ。

これは登壇者の問題というよりも、登壇内容の専門性におけるところが大きい。

専門用語が多い登壇内容の場合は、1人よりも客席の知識に近い相棒を用意して置いた方が、客席に伝わるステージになる。

これも客席の顔が見えないために必要な準備の一つだ。顔色や目の色が分からない以上、細心の注意を払って登壇スタイルも決める必要があるのだ。

また、予期せぬトラブルが起こり得ること。音が出ないだけでなく、音が悪い(大きい、小さい、遠い など)という問題が時折発生する。

登壇者の席割りについてもいろいろ思案したのだが、本番を迎えてみなければ分からないことが沢山あった。

登壇者同士の距離はマイクを切っていても近過ぎてはいけない。ハンドマイク組は周囲から離れていないもかなり音を拾う、など。

この点は次回の開催(今のところ予定はないが...)に向けて思案していきたいと思う。

オレ流スタートダッシュ(前説とバーチャル祝電)

15分前に開場してから本番までの時間、ユーザーさんは暇を持て余しがちだ。PCで入っていれば、隙間時間を埋められるが、HMDやスマホの場合、コメント投稿以外にやることがほぼない。

また、ユーザーさんのテンションも統一されていない。意識をカンファレンスに向けていただき、時間を持て余さないため、何かてきることは無いかと考えた結果、前説を導入することにした。

リアクションの練習をしたり、コメントの練習をしたり。そうした共通の時間を作ることで、これからのイベントへ向けてユーザーさんの「心の心拍数」を合わせていく。そのためにもみんなが元気になる明るく、楽しい前説が必要だと考えた。

また、冒頭のバーチャル祝電(※台本には祝電とだけ書いていて、誰からかは明記していない)に関してもそう。冒頭にガツンとインパクトのあるコンテンツを提供することで「何か面白そうだ」という空気を作ることができる。何事も準備とはじめが肝心なのだ。

当日の登壇内容

セクション別の資料はこちら。イベント全体を見ることができない方はぜひ、こちらの資料だけでも回覧してみて欲しい。

Direction of CHRONOS

「キャラ」と「物語」を主役にするために!〜VRにおけるステージング演出について〜

Engineering of CHRONOS

「そんな人数で大丈夫か?」少人数制作を可能にしたデバッグ機能

Design of CHRONOS

普通のゲームとは違う、VRにおけるUIデザインの作り方

Music of CHRONOS

VRにおけるサウンド環境の設定と仮想空間の音楽表現について

PR of CHRONOS

CAMPFIRE AWARDエンタメ部門受賞のノウハウを100%共有します

アーカイブとYouTube Liveについて

「Art of CHRONOS 2020」のアーカイブは2020年3月31日まで限定公開しているので、以下のリンクからチェックいただきたい。

YouTubeLiveについてはりりかちゃんからのアドバイスがあり画面上に枠を用意した。長時間のカンファレンスの場合、今どのセクションが行われているのか途中参加では分かりにくくなる。この点をカバーできる施策である。

また、エンジニアの大川さんにはリアルイベントと同様に運営側全般のサポートを行ってもらった。

YouTube Liveはこちら👇

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※途中参加も多いと考え現在のセクションが分かるように、フレームを設置した

開催して得た知見と感想

ここからは、3時半のVRゲームカンファレンスを終えた率直な感想を書いてみたい。

良かった点

・地方の方にも数多くご参加いただけたこと。東京クロノスは都心以外のファンも多いため、この点を喜ぶ声を見たのは素直に嬉しかった。

・放送事故などなく無事に配信を終えられた。

・リアルと違った意味での楽しさもあり、新しい可能性を提示できた。

・会場にお越しいただいか方へ情報を伝えるという意味では、リアルとバーチャルはさほど大きな差は無いことが分かった。

改善点

・休憩時間をどうするか?離脱してしまうリスクを考えて、休憩時間を設けなかったが次回以降は検討材料に入れたい。

・3時間半は流石に長かった。HMDを被って3時間半はこちらも視聴者も疲労が大きい(汗)。目安2時間くらいのコンテンツに留める。

最後に。アイデアの作り方

次の開催は未定だが、今後もclusterでの配信は定期的に行っていきたいと思う。そういった計画が視野に入るほど、有意義な一周年記念だったことは間違いない。ぜひ、未視聴の方はチェックいただければ幸いだ。

新しい市場で戦うから新しいことばっかり取り組んでいるんでしょ?僕がアイデアを出す時に意識しているのは、これまでにあったものとあったものを編んで、集めて提示することだけ。イベントでも企画でもなんでも編集している。僕はいつも、そんなスタンスで仕事に取り組んでいる。

一人でも多くの方にこうした僕たちの一歩を役に立てていただければこんなに嬉しいことはない。

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宣伝・編集・執筆...etc 色んな仕事をしています、川野優希です。VRミステリーアドベンチャーゲーム「 #東京クロノス 」、「#ALTDEUS : Beyond Chronos」宣伝プロデューサー。アニメイトタイムズ、Qiita:Zineなどで執筆しています。