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推し活ツイートの原点を彷彿とさせる大充実の浮世絵展
この原稿はあるホテルのWebサイト&メールマガジンにて2021年8月24日に公開予定でしたが、東京オリンピック・パラリンピック時期に新型コロナウイルス感染者が増加したことにより、残念ながら「ご時世」で配信見送りとなりました。依頼元の関係者の方々より公開の許可を得て、noteに掲載しました。
日本を代表する芸術の1つとして、世界中から愛される浮世絵。この浮世絵を余すところなく堪能できる展覧会が、日比谷公園内の日比谷図書文化館で9月19日(日)まで開催中だ。タイトルは「紀伊国屋三谷家コレクション 浮世絵をうる・つくる・みる」。
〔🎌8月8日・9日は17時まで〕
— 日比谷図書文化館 (@HibiyaConcierge) August 8, 2021
特別展「#浮世絵をうる・つくる・みる」は、日曜・祝日は10時~17時(入室は30分前)までご覧いただけます。時間に余裕をもってお越しください。 pic.twitter.com/wAJp2PL6Fh
三谷家は、紀伊国屋という屋号で金物問屋を営んだ神田の商家だ。八代目当主の長三郎が蒐集したコレクションは、企画から販売まで浮世絵制作の流れがつぶさにわかる。当時の出版社にあたる版元が絵師に依頼をし、OKが出たら彫師にオーダー。そして摺師へと作業が移って、やがて店頭に並べられる。店の展示は天井からの吊り下げアリ、平積みアリの「激安の殿堂 ドン・キホーテ」と同じ方式だ。
〔設営風景 その13〕
— 日比谷図書文化館 (@HibiyaConcierge) July 15, 2021
ジャジャーーン✨
現代の本屋さんにあたる「絵草紙屋(えぞうしや)」ができました🙌まるでタイムスリップしたかのようです。
この場所では、当時の人たちが浮世絵を買い求め、楽しんだ気分を味わってみてください💕#浮世絵をうる・つくる・みる pic.twitter.com/fInM9G4XUg
例えば美人画。当時のトレンドファッションに身を包んだ美人画の浮世絵は、構図からしても現代のファッション雑誌の内容とほとんど変わらない。明治18年に豊原国周が描いた「婦人束髪会」は、まさにヘアカタログ。西洋風の髪の結び方、髪の手入れ方法まで細かい説明文が記されている。
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— 日比谷図書文化館 (@HibiyaConcierge) August 6, 2021
金曜日は20時まで🙌
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特別展「#浮世絵をうる・つくる・みる」は金曜日のみ 20時 まで開室しています!明日、土曜日は10時~19時までご覧いただけます。入室は閉室の30分前までです。 pic.twitter.com/tq2ubvH9dx
「浮世絵をみる」のコーナーは、K-POPやドラマなどの推し活に勤しむ人にはたまらない内容だろう。曲亭馬琴の大ヒット小説『南総里見八犬伝』を題材にした歌川国芳のシリーズは、登場する各犬士に当時の人気歌舞伎役者を当てて描いている。これは小説と歌舞伎、双方のファンを当て込んだ作品で、歌舞伎ファンの「あったらいいな」と思える贔屓の役者の姿を具現化したもの。推し活にハマる現代の人たちが、Twitterで推しの名場面集的な画像や動画を流すのと、とても似ている。
〔特別展 #浮世絵をうる・つくる・みる〕
— 日比谷図書文化館 (@HibiyaConcierge) September 6, 2021
担当学芸員による解説動画《其の六》をお届けします🤗今回は「浮世絵をみる(3)」です。「江戸のヒーロー大集合」のコーナーから歌川国芳の後期展示作品についてにご紹介しています。※音声がでます。
前期の動画は⬇️スレッドからご覧ください! https://t.co/HniZLhoD9e pic.twitter.com/hoxxoyoxR3
その他、劇画のほぼ原型と思われる浮世絵もあれば、ねぶた祭りの山車灯籠にそのままできるのではと思われる浮世絵もある。もちろん歌川広重の「五十三次名所図会」もあり、日本橋、品川と東海道各地の名所も楽しめる。
〔月曜日も 開館してます👍〕
— 日比谷図書文化館 (@HibiyaConcierge) August 2, 2021
月曜日は休館している美術館や博物館が多いですが、日比谷図書文化館は 第3月曜日の休館日をのぞき、月曜日も開館しています!
特別展「#浮世絵をうる・つくる・みる」は、19時(入室は30分前)までご覧いただけますので、おススメです🤗 pic.twitter.com/aZ1x6sHXfG
どうやったら人の目を惹くことができるのか。版元や絵師が売れる企画を練り、パトロンを納得させ、ヒットしたら増刷を繰り返す。安価で売れる浮世絵は当初絵師のクレジットのみだったが、やがて彫師、版元の名前も入れられるようになる。時代を経て、クリエイターのクレジットが増えていく様もぜひお楽しみに。
すっごくいい展覧会だったんですよ。展示される浮世絵は時代が進むと、関係者のクレジットがやたら増えていく。「この印は絵師なのか、彫師なのか、摺師なのか?」と不思議に思って係員の方に質問をしたら、学芸員の方を連れてきてくださって。私の周りにいる方々も「それ、気になってた!」とおっしゃって、学芸員さんを囲んでの即席解説会を開いてもらいました。贅沢な時間でした。
たくさんの人に観ていただきたくて、会期が始まってすぐに観に伺って、現場で原稿を書いていたのですが、コロナ感染者が増えて、敢えなく原稿はお蔵入り。でも動画・写真をふんだんに掲載した日比谷図書文化館の学芸員さんのTwitterのおかげで、noteがリッチなコンテンツになりました。まだ紹介していない学芸員さんの解説動画も紹介しておきましょう。
〔特別展 #浮世絵をうる・つくる・みる〕
— 日比谷図書文化館 (@HibiyaConcierge) August 7, 2021
担当学芸員による解説動画📽️《其の二》をお届けします‼️今回は「浮世絵をつくる(作る)」です。浮世絵が出版される過程を紹介しています。
※音声がでます。 https://t.co/PBwIorLaYE pic.twitter.com/NxJ5W1n64g
〔特別展 #浮世絵をうる・つくる・みる〕
— 日比谷図書文化館 (@HibiyaConcierge) August 12, 2021
担当学芸員による解説動画📽️《其の四》をお届けします。今回は「浮世絵をみる(1)」です。当時、人気のあった役者絵から浮世絵の特殊な摺りをご紹介してます👀
※音声がでます。 https://t.co/IAIzsRI5P4 pic.twitter.com/Ti70MEhql2
〔特別展 #浮世絵をうる・つくる・みる〕
— 日比谷図書文化館 (@HibiyaConcierge) September 7, 2021
担当学芸員による解説動画《其の七》をお届けします。今回の「浮世絵をみる(4)」では、「華の江戸ライフ」「遊び上手は学び上手」各コーナーの浮世絵についてご紹介しています。※音声がでます。
過去の動画は⬇️スレッド⬇️からご覧ください。 https://t.co/eq0qbdQ3Fn pic.twitter.com/IyciYaiQqI
休室日のお知らせも素敵ですね!
⚠️本日、休室日です⚠️
— 日比谷図書文化館 (@HibiyaConcierge) August 17, 2021
特別展「#浮世絵をうる・つくる・みる」は、展示替えのため休室となり、ご覧いただけません。
明日、8月18日(水)10時~後期展示が始まります。お楽しみに🤗 pic.twitter.com/FOvIwPoyc3
他の会場風景も。
〔設営風景 その10〕
— 日比谷図書文化館 (@HibiyaConcierge) July 14, 2021
今回展示されるのは前後期あわせて150点余り(前後期で出品作を全点展示替え)作品のキャプションもたくさんあります‼️
前期:7月17日(土)~8月15日(日)
後期:8月18日(水)~9月19日(日)#浮世絵をうる・つくる・みる pic.twitter.com/nUZybpeQOm
摺り体験もできました!
〔摺り体験✨〕
— 日比谷図書文化館 (@HibiyaConcierge) August 5, 2021
会場で浮世絵を思う存分ご覧いただいた後に、実際に浮世絵を摺る体験ができる人気のコーナー。現在は「日本橋」ですが、明日(8月6日)からは、「鬼若丸」へと変更となります。
摺ったものは、持ち帰れますので、来場記念にぜひ体験してみてください🤗#浮世絵をうる・つくる・みる pic.twitter.com/SECU65wMLL
〔摺り体験✨〕
— 日比谷図書文化館 (@HibiyaConcierge) September 4, 2021
本日(9/4)から摺り体験コーナーが「近江八景(魚栄板)矢橋帰帆」に変更となりました😉体験していただくと浮世絵師たちの技術の高さを感じていただけると思います。今回は、なかなか難しいようなので是非チャレンジしてみてください💪摺ったものは、お持ち帰りいただけます。 pic.twitter.com/8Qw15CTHwP
最後にこちらが公式サイトです。