本好きの徒然 本屋のはなし
本屋って私にとってはとても甘美な響きである。それを口に出すだけでぶわりと込み上げてくるものがある。本屋に行くというだけで心は弾む。でもそこは大きな沼地でもある。一度踏み入ってしまったら、なかなか出ることのできない深い沼。一見、澄んだ湖かと思ったら実は沼だった。そんな気分。
小学生の頃のお小遣いは月に500円。買える本は限られていて、本命に届くことはないそんなお金。だからお年玉がとても嬉しかった。それを持って新しい本を買うことがとても素晴らしくて、どこか大人になれたような気が