ノルウェーの質素なお弁当
食パン数切れ、にんじん、りんご丸ごとどーん!私の住んでいる国、ノルウェーではこういうお弁当が普通です。というか野菜や果物が入っているので手の込んだ方。中にはパンだけをお弁当に入れて持ってきてパンにのせるジャムやチーズなどを学校の冷蔵庫に置いている子どももたくさんいます。
共働きで朝は忙しい
日本だと朝どれだけ忙しくてもお父さんかお母さんが割と手の込んだお弁当を詰めてくれるでしょうが、ノルウェーではお弁当はそんなに重要視されていません。
最近になってbentoブームが広がり少し手の込んだお弁当を持ってくる子もたまにいますが基本はパンに何か塗ったものと果物か野菜を詰めて持ってきます。
なんでかな、と考えたとき理由は3つ思い浮かびます。
一つ目は両親が共働きで朝忙しいこと。日本も共働き世帯は多いですし、最近はさらに増えてきていますがノルウェーでは基本ほとんどの世帯が共働きでお父さんもお母さんも同じようにフルタイムで働いていることが多いです。また、始業時間も比較的早く多くの人は7:30-8:30くらいから勤務開始なことが多いです。そのため朝は忙しくてなかなか手の込んだお弁当を作ることができないのだと思います。
二つ目はお昼に温かいものを食べるという文化がないことです。朝ご飯、昼ご飯は簡単にパンで済ませて晩ご飯にしっかりしたあったかいもの(スープや肉料理、パスタなど)を食べることが多いです。
三つ目はパンにのせて食べるもののバリエーションがすごく多いことです。パンにのせて食べるものはpåleggと呼ばれていて私はパンのふりかけと呼んでいます。笑
せっかくなのでいくつか有名なものを紹介してみます。
1.Makrell i tomat (サバのトマト煮)
大人にも子供に大人気のmakrell i tomat はサバがトマトソースに混ぜられたものです。サバの形を保っているものからペースト状になったものまでいろいろなバリエーションから選べます。魚のヘルシーな脂とトマトのビタミンで栄養バランスもよく子どものお弁当には欠かせません。
2.leverpostei (レバーペースト)
これはレバーのペーストでその名の通りレバーをペーストにしたものの味がします。私はあまり好んで食べませんが子どもは喜んで食べています。鉄分が豊富に含まれていて身体の成長には欠かせません。これもオーブンで焼いたものや子ども用に少し柔らかめのものなどいろんなタイプがあります。
3.kaviar (魚の卵)
キャビア?!とびっくりされるでしょうが魚の卵全般をノルウェーではキャビアと呼びます。チューブ状の容器に歯磨き粉のようにタラコの塩漬けに味付けしたものが入っています。結構塩辛いのでゆで卵なんかに付けて食べるのが私は好きです。
この他にも普通のスライスチーズやbrunost(茶色いヤギの甘いチーズ)、イチゴジャムやチューブに入ったクリームチーズとハムのミックスなんかも人気です。
このようにパンだけでも塗るものによっては十分バリエーション豊富にかつ栄養もそこそこ摂れてしまうのでノルウェーではお弁当にパンだけを持ってくる簡単なおうちが多いのだと思います。
ノルウェーにお越しの際はぜひいろんなpåleggを試してみてお気に入りを見つけてください🥰
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