見出し画像

ハーディングフェーレ(ノルウェーの伝統的なバイオリン)買っちゃいました

ノルウェーに移住してから噂には聞いていたハーディングフェーレ、またの名をハルダンゲルヴァイオリン。西ノルウェーにあるHardanger という地名から名付けられました。

普通のヴァイオリンは弦が4弦(E,A,D,G線)ですが、ハーディングフェーレにはなんと弦が8-9弦あります!普通のヴァイオリンと同じように上には4弦あるのですがその下に4-5弦の共鳴弦があります。この共鳴弦のお陰でハーディングフェーレ独特の音色が奏でられます。この音色とそしてきれいな装飾に惹かれてずっと憧れていたのですが、とうとう自分への誕生日プレゼントにということで買ってしまいました🥰


ノルウェーならではの装飾がとっても魅力的♥

ヴァイオリンの一番上の部分はドラゴンの頭のような形をしていてバイキングな雰囲気です。楽器の装飾はノルウェーの編み物でもよく見る北欧柄です。

絶対音感が邪魔をする

普段は絶対音感のことを特に意識しないのですがハーディングフェーレを弾くときは絶対音感がとても邪魔です。というのも全ての調弦が全音高く、さらにほとんどの調弦でG線がA線になります。つまり実際の調弦の音は(F#-B-E-B)なのですが、楽譜上は(E-A-D-A)となっています。楽譜通りに通常のヴァイオリンと同じ運指で弾けばいいだけなのですが、楽譜に書いてある音と自分の出す音が違うのですぐに混乱します。
本来、ハーディングフェーレは伝承音楽で師匠から耳で聴いて身体で覚える音楽なのでほとんどの人は楽譜を見ずにハーディングフェーレの音楽を学びます。しかし、始めたばかりの私には師匠がいないので楽譜と音源を頼りに試行錯誤中です。
更に困ったことに調弦は20種類ほどあります。ヴァイオリンの調弦に慣れている私にとってはなかなか大変です。

ハーディングフェーレの音楽は伝統的なダンスと一緒に演奏されることが多く、Halling, gangen, springer などなどいろいろなタイプのダンスがあります。また地域によって様々な弾き方、リズム感、アレンジがあり奥が深いです。まだまだ始めたてなので分からないことだらけですが楽しみながら少しずつハーディングフェーレを練習していこうと思います🥰
今のところの夢は誰かが踊る伴奏をすることと、ハーディングフェーレでジブリ音楽を弾いてみることです😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?