【エッセイ】心が重い時は料理に限る

午前中にちょっとだけ仕事の打ち合わせがあり、今日はいつものように山に登る休日は諦めた。
打ち合わせを終えて帰宅し、ソファにごろっと体を預ける。
目を閉じると、つい考えてしまう。
今週は嫌なことがあった。
理解し合えない相手、届かない言葉。
仕方ないことだと分かりつつも、モヤモヤした気持ちはなかなか晴れない。
こういう時は料理が良い。

◼️自己流トマトスープ

<材料>
○肉（今日はベーコン350gと冷凍庫にあった鶏肉150g）
○あらごしトマト1パック
○セロリ1本
○玉ねぎ1個
○にんじん1本
○ピーマン1袋（5個）
○キャベツ4枚くらい
○にんにく3カケ
○水1.5リットル
●ケチャップ
●塩
●黒胡椒
●砂糖
●オリーブオイル
●コンソメ固形2個

肉は豚肩ロースを厚めに切って最初に炒めて使うことが多いけど、今日はベーコンと鳥もも肉。
野菜もあるもので良いんだけど、セロリは欠かせない。トマトとセロリは合うと思う。

鍋に水を入れて火にかけ肉を入れる。
野菜を切る。セロリは小口切り。葉っぱも切って入れる。
あとは粗いみじん切り。
目の前の作業に無心になっていく。
材料を少し煮込み、コンソメとあらごしトマトを入れる。
かき混ぜながら味見をする。そして砂糖や塩、胡椒、ケチャップで味を整えていく。
最近、血圧が高めだから塩分は控えないと。
妻に言われて、毎日血圧を計っている。
時々、良い時もあるけど、やっぱり全体的には高め。
「一応、病院で相談した方が良いかもね」
そう妻に言われたけど、まだ病院に行ってないことを思い出した。
怒られちゃうな。
あ、ベーコンもいつもの豚肉の時のように、煮込む前に炒めればよかったかも。
まぁ、良いか。
少し煮込んで出来上がり。
ちょっとした達成感。
モヤモヤが少し晴れた感じがする。

塩竈の海からの風が少し冷たくなってきた。
今晩はこの野菜たっぷりのスープを食べながら映画でも観ようか。
それなら離れて暮らす妻にLINEでオススメを聞いてみよう。妻は映画鑑賞が趣味だ。
いや、たまには電話するかな。
少しだけ、なんでもない会話がしたい。
そう思える相手がいることがありがたい。

モヤモヤはもう間もなく晴れそうだ。