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【記憶の街へ#8】不思議な記憶のスイッチ
子供の頃、小さな借家に住んでいた。
トタンの壁に瓦屋根、2軒が繋がった長屋で、部屋は6畳二間。
冷蔵庫と食器棚を置いたらすれ違えない狭い台所に、水洗じゃない和式トイレにガス釜の風呂。
サッシじゃない木枠の窓は、強い風が吹くとガタガタと音を立てた。
その敷地には10軒ほどの長屋があった。つまり20世帯が暮らしていて、ボクが小学生の頃までは、たくさんの子供たちで賑やかだった。
その親たちは皆、20代
子供の頃、小さな借家に住んでいた。
トタンの壁に瓦屋根、2軒が繋がった長屋で、部屋は6畳二間。
冷蔵庫と食器棚を置いたらすれ違えない狭い台所に、水洗じゃない和式トイレにガス釜の風呂。
サッシじゃない木枠の窓は、強い風が吹くとガタガタと音を立てた。
その敷地には10軒ほどの長屋があった。つまり20世帯が暮らしていて、ボクが小学生の頃までは、たくさんの子供たちで賑やかだった。
その親たちは皆、20代