心地好い風
著:ユキヒロ
僕は誰かにとって心地好い風でありたい
春に吹く柔らかい風のように
夏に吹く涼しい風のように
秋に吹く少し切ない風のように
冬に吹く透き通った風のように
心地好い風でありたい
誰かが新しいことを始めるとき
僕が居ることで心地好い風を感じたときのように少しリラックスできるような
誰かが楽しい時間を過ごすとき
僕が居ることで心地好い風がその場を少しでも心地好い場所にできるような
誰かに嬉しいことがあったとき
僕も一緒に喜んで心地好い風がそれを祝福できるような
誰かに悲しいことがあったとき
僕が近くに居ることで心地好い風がそれを優しく包み込めるような
そんな心地好い風でありたい
もし、君と僕に距離ができてしまったなら
せめてこの心地好い風だけでも君に届きますように
もし、久しぶりに再会できたなら
変わらない心地好い風があなたをホッとさせられますように
君の髪が僕の心地好い風になびかれて
プレゼントの紐をほどくような
そんな幸せを感じられますように
僕はそんな心地好い風でありたい
おしまい
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