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感覚型の仕事を1歩ずつ確実に成長させる方法


もし、この記事をご覧になっているのが社会人の方であれば、自分の業務はどちらのタイプに当てはまりそうですか?


・非感覚型:仕事の成果が定量化しやすく、次のステップが明確。
・感覚型:仕事の成果が定量化しにくく、次のステップが曖昧。

非感覚型の仕事は、技術職や成果が定量化しやすい営業職が当てはまるのではないでしょうか。一方で、感覚型の仕事はクリエイティブ職や教育職が当てはまると思います。


成果が定量化しにくく、次のステップが不明確な感覚型の仕事をされている方は、こんなご経験はないでしょうか?。

「自分なりに一生懸命仕事をしているけど、去年の自分より上達しているのだろうか…。」

「まだまだなのは肌感覚で分かるが、具体的にどう改善していけばいいか分からない。」


今回は、感覚型の仕事に従事されている若手の方へ、どうすれば自分の知見が積み上がって成長していけるのかを考察していきたいと思います(自分も若手ですけどね笑)


・成長と慣れの違い


前提のお話ですが、私は「成長」と「慣れ」を全然違うものだと捉えています。

物事を続けていれば誰でも慣れてきますが、成長は能動的に工夫し続けなければ停滞してしまいます。最初の段階では、慣れがパフォーマンス向上に大きく貢献してくれますが、徐々に逓減していきます。初心者の時期を過ぎ、中級者になっていくほど、独自の工夫ができるかどうかが成長に大きく影響を及ぼします。

成長と慣れ.001

独自の工夫で、必要になってくるのが「振り返り」「改善」です。


これは、PDCAサイクルの「Check・Action」に当たる部分です。

◼️PDCAサイクル:Plan(計画)Do(実行)Check(振り返り)Action(改善)の仮説検証プロセスを循環させ、パフォーマンスをを高めるフレームワークです。1950年代、品質管理の父といわれるW・エドワーズ・デミングが提唱しました。

PDCAサイクル.001

振り返りとは、実行したことに関して、目標に照らし合わせた時に「自分のできたこと・できなかったこと」を分けることです。分けた上で「次回どうすればいいか?」これを考えて実行していくのが改善です。

もちろん、成果が定量化しやすく次のステップの見通しがついている仕事も、振り返りや改善は簡単ではありません。ただ、次にやるべきことが明確であるケースが多いです。

一方で、感覚型の仕事は、定量化しにくく次のステップが不明確なため、振り返りと改善には、より一層の工夫が必要になります。

PDCAサイクル.002

感覚型の仕事で、たしかな分析と改善をしていくために、何が必要なのでしょうか?



・鍵は「言語化」と「データベース構築」

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まず、オススメなのが言語化です。


感覚で分かっているつもりでも、いざ説明を求められた時に話せない。そんな経験はないでしょうか。言語化をすることで、今まで理解できていたつもりでも、理解しきれていなかった部分を浮き彫りになります。感覚のまま放置しておくと、時間の経過とともに薄まっていき、以前のパフォーマンスが発揮できなくなるケースがあります。

そうならないために、言語化しておくことが有効です。ポイントは、単語ではなく文章を作成することです。「信頼関係構築」ではなく、「受講者へ質問を投げかけた時、素直に考えて答えてくれるように、研修開始前から簡単な挨拶と仕事の話を中心にコミュニケーションをとっておく」と詳細まで言語化することで、具体的な行動にうつしやすくなります。

コツとしては「5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、どうやって、なぜ)」や「主語・述語・目的語」などのフレーム活用です。



次に、データベース構築です。

いままでの経験や感覚を言語化した後、その情報を整理して貯め続けます。

◼️データベース:決まった形式で整理されたデータの集まり。大量にあるデータを検索しやすくしたもので、一般的にコンピューター上で整理されたデータ群を指す。【例】顧客情報を「氏名」や「電話番号」の項目ごとに整理したり、複数の商品情報を「商品コード」別に分類したりしたもの。参考サイト


情報を整理しながらためておくことで、こんなメリットがあります。

データベース構築.002

◼️車輪の再発明:馬車を作りたい場合、車輪というベーシックなパーツから設計をし直さなくても、すでにある車輪を使えば効率よく馬車を作ることができます。転じて、すでに確立されている技術や解決法を知らずに、再び一から作るは効率が良くないことを指します。

なんとなく感覚で持っていたものを、空回りすることなく確実に積み上げていくことができます。このデータは時間とともにたまり続けるため、膨大なデータをいくらでも分析できます。

その結果、自分の合った改善策を検討しやすくなります。



・まとめ

個人的に、講師という仕事は、成果を定量化しにくく明確なステップがないため、油断すると一気に成長が鈍化すると思います。また、慣れを成長と勘違いしやすいのも認知の怖いところです。

今回のnoteは、そんな感覚型の仕事でも一歩ずつ確実に積み上げていくために、自分なりに工夫している部分をお伝えしました。

感覚を言語化し、それをため続けながら、振り返りと改善をおこなう。


似ている境遇の方のお役に立てれば幸いです。

noteの内容は、以上です。最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ



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