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久しぶりの雨

朝起きるといつもより寒くて
外をみると久しぶりの雨が降っている。

車で向かう病院への道
通勤ラッシュの人たちに混じって
駅前の国道は渋滞になっていた。


運転手の親父はちょっとイラついて
少しでも早く行こうと車線変更を繰り返す
さっきからGoogleマップでは別のルートが出ている

「こんな日は少しでも穏やかな気持ちで運転したほうがいいよ」

と、親父に話しかけた。

寒空から降り注ぐ雨──────
やるせない気持ちと向き合って
少しでも近くにいることが安らぎになる。


病院につくと
大勢の人混みと
看護師や受付の方との会話に温かみを感じる


大丈夫──
目の前にあることに最善を尽くすだけだから




今朝、ひとときの合間に
家族でおひかり様にお祈りした。

「いつもいつも、おひかりさんになんでもお願いしとるわ・・ゆきひろもしっかりお願いしといてな」

親父がめずらしく、そんなことをいっていた。


小さい頃、7人家族だったことが僕の自慢だった。
ひいばあちゃん、じいちゃん、ばあちゃん、父さん、母さん、弟、自分。
長男の僕はいつも家族の中心になってるみたいに威張っていた。


昨日の夜は、母がお正月に食べれなかった味噌の雑煮をつくってくれた。
旧正月になってやっとお正月がきたように感じて
体も心も温まる。



東京では雪が積もっているらしい。
ここんとこ数年晴れ男だった僕も
久しぶりの雨をみている。



明日から会社を休んだ。
ご先祖さまと一緒に祈りたい。




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