【エッセイ】罪悪感
幼かった頃、少し臆病なところがあった僕は
なにか新しいことをしたり
やっていい事だったのか、わからないことをした時に、
少し不安な気持ちがあると
「神様ごめんなさい」
と心で呟いていた。
そうすることで、安心したりしていた。
だいたいのことは、大した事じゃなく些細なこと。
──大人になると、少し器用になって、
煩雑さや雑踏に身を委ねて
小さな自分の気持ちをそっちのけにして
行動したり、振舞ったり出来るようになる。
いろんな言い訳や考え方で自分に嘘をつく。
──もっと歳を重ねて、時間に余裕ができて、
プライドを捨てることが徐々にできるようになる
自分が思っているより、自分がみんなに注目されていないことも知る。
虚栄心や執着心
見栄をはったり、自慢したりする気持ちもおさまって
心が自由になってくる。
──そうすると、また、幼かった頃のように
いろいろな気持ちが湧いてくるのを感じたり……
罪悪感を感じずに
まっすぐに生きることは
大切なことだと思う。
***
そんなことを考えながら歩いていると
黄色いちょうちょがひらひらとまって
いつもの散歩道の側にそっととまった
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