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コンセンサス

“コンセンサス”をとる。

ひと言でいうと、「意見の一致、合意」をとるということになる。
仕事の中で、特に社内の会議や幹部との調整でよく使われる言葉だ。


この記事の下書きは、結構前にタイトルだけ、書いていたものだけど、つい先日も、ウェブ会議の中で幹部層とコンセンサスが合ってないから、なかなか前に進めにくい、という点で議論が紛糾してしまった。


ことの詳細はさておき、
日本語のコミュニケーションにおいて、
コンセンサスを取るということは捉え方が難しいと感じる。

日本語が世界で一番ハイコンテクスト(高文脈)な言語ということもある。

ONEチームで頑張るぞー、と言ってはいるものの、
役職の上下関係やら、権限の違いやら、年齢、性別、性格、趣味嗜好、生まれ育ちや価値観などなど、俗にいう多様性ってものは必ずある。


ビジョンや方向性は共有されて、みんな良くしたいと思ってるところまでは、比較的簡単にコンセンサスは取れるのかも知れない。

でも、10人集まって、皆がそれぞれアイデアを出すような、新規事業立ち上げみたいなプロジェクトにおいては、コンセンサスは実はないんじゃないか。

何かが決まるときは、その人の思いや情熱、自信みたいなものが、暗黙知になって伝播し、リーダーシップみたいなもので、皆を引っ張っていっていることなんだと感じた。


決まったことをとにかく進めることは、ある意味簡単なことだけど、チームで答えを探し続けながら、革新を重ねていくことは並大抵のことではない。


チームメンバーそれぞれが、自己革新を続け、コンセンサスのない中で、コンフリクトしながら、前に進み続けることが大切なのだと考える。

自己革新
たえず変化する現実を直視し、既存の概念との矛盾を解消するために、新たなコンセプトやモデルを創り、主体的に変化を生み出す無限のプロセスである。

「知的機動力の本質」野中郁次郎 


©️Mahalopine



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