567日記⑦ 〜急遽、自主退所に
8月1日。本来なら明日までホテル療養で、やっと明日は出所だ〜!という記事を書こうかと思っておりましたが……
実は、昨晩に急遽、”自主出所”という対応に踏み切り、現在は自宅におります。
***
7月31日午後。自宅療養している家族から連絡があり。
(結局、家族への感染は防げずでした……)
熱も高熱ではないけれど1週間ずっと続いているし、東京都の自宅療養サポートセンターからの食料品やパルスオキシメーターもまだ届いていないようなので心配していた。
それが、呼吸困難な症状になって電話で話していたけれど若干パニックになっている感じだった。
自宅療養の場合、症状が悪化した場合はあまり選択肢はなくて、119番で救急車を呼ぶくらいしかない。
あとは東京都発熱相談センターという24時間相談できる電話窓口はあるが、基本的にはかかりつけのお医者さんがいない人のための、医療機関の案内窓口となっている。
自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)のご案内
東京都発熱相談センター
いろいろ電話をして相談するものの、状況は改善せず。
こんな時に自分だけホテル療養して、ゆっくり休んでいる場合ではないと、何とかホテルを出て、自宅療養に切り替えれないか、行動することにした。
ホテルの事務局に緊急事態ということで相談。
ホテル療養の10日間の期間中は基本的には出ることはできないが、どうしても仕方ない場合は”自主退所”というやり方があるようだった。
住んでいる管轄の保健所に連絡し許可を出してもらい、ホテルまで友人か感染者を運送できる専用のタクシーの送迎の手配が必要とのこと。
日曜日だったので、保健所への連絡は一般受付は公開されていないため、事務局の方にお任せし、私は専用タクシーの手配は急いでネットで検索してした。
何件かかけて……不通。
やっと繋がったのが、この喜楽屋という専用タクシーの会社だった。
名前はめでたいが、なかなかニッチなタクシーをしている。
喜楽屋(きらくや)
東京都で、発熱コロナタクシー、民間救急、コロナ搬送、コロナ移送しています。
驚いたのは結構料金が高いこと。
背に腹はかえれない状況なので、ケチっても仕方ないが、都内で20分ちょいの距離で3万円オーバーでびっくり……
保健所にも何とか連絡をつけていただき、19時に”自主出所”できることになった。専用タクシーも手配し、長かったホテル療養の生活があっけなく終わることとなった。
19時、お迎えの専用タクシーは、大型のハイラックスで、中は救急車ばりの専用の設備が装備されていた。運転手も完全防備で集中治療室にそのまま入れそうな感じ。この専用車をチャーターしたわけだから3万円オーバーなのも納得できた。
19時30分ごろ。7日ぶりに自宅に帰宅。
すっかり懐かしい気持ちになって、久しぶりの外気がこんなに蒸し暑かったのかと季節感も鈍っていることも感じる。
家族の様子は少し落ち着いてきていたので、救急車を呼ぶまでには至らなかったが、やはり、近くにいて一緒にいてあげられるだけでも、お互いの安心感が違うのだと感じた。
ホテル療養から退所する人向けの書類をもらった。
退所後も4週間は留意事項がある。毎日、体温測定を行なって、発熱(37.5℃以上)の有無を確認したり、衛生対策や、咳や発熱などの症状が出た場合に備えないといけない。
怖いなと思ったのが「後遺症について」だ。
調査結果によると、発症後に、2ヶ月を経過しても、咳、味覚障害、嗅覚障害、呼吸困難、けん怠感など、何らかの症状を抱えている方が、”半数近く”もいるということ……。
さらに、発症後、約30日から脱毛の症状が出現する人もいるとか。
これが年代に関わらず出ているようで、その原因も明確になっていないという事実。
今回は家族の呼吸困難の症状をみて、緊急で自宅に戻ったが、これが後遺症などに繋がる可能性もあると考えると、本当に恐ろしいことだと感じる。
私自身も現状は、微熱は少し、味覚や嗅覚がほぼない状態だし、少し咳がでたり、呼吸もたまに息苦しい感覚に陥ったりする時もある。
後遺症のことも考えると、これからしばらく長い戦いになりそう。
自宅療養サポートセンターからの配送もいつになるかわからないため、Amazonでパルスオキシメーターを発注した。
5〜6千円もするのでちょっとびっくりしたけど、これも今の時代、健康管理には必要だと思う。
***
今は久しぶりの自宅の自由を満喫しつつも、生活用品や食料、健康管理に必要なものを整理している。
明日からは外出もできるようになる。
仕事もリモートスタンダードの勤務形態となり、在宅勤務がデフォルトになっているので、自宅療養なのか自宅勤務なのか、線引きが本当に難しい。
しっかりと思考して、本当に大切なことや大切なものを見極め、生活していかないと……。
会社は健康まで責任をとってくれない。
社会は自分達だけを優先して対応してくれない。
守るべき人をしっかり守っていきたいと思った。
記事執筆のための、いろいろな本の購入費用として活用させていただきます!