【俳句幼稚園企画:忘れられないあの人】ぬいぐるみ編んで拵ふ秋の夜
忘れられないあの人。
わたしにとって最初の忘れられないひとは、おばあちゃんの花枝さんです。
当時のうちの家族は七人。ひいばあちゃんまでおりました。
おばあちゃんっ子だった私は、よくじいちゃんばあちゃんの部屋にいすわって遊んでおりました。幼稚園ぐらいまで、押し入れにおしゃぶりを隠してもらっていて、チュッチュと呼んでましたが(笑)お母さんに内緒で、チューチューすっていたものです。
そんなおばあちゃんの印象。
近所のいろんなおばちゃんが、毎日毎日かわるがわるやって来て、縁側に腰かけておしゃべりしています。
ほんと途切れのないくらい。みんなから「はなえちゃん」 という愛称で呼ばれていたのが今でも思い出されます。
近所の友だちがいない時は、毛糸でぬいぐるみを編んだり、内職でプロ野球の硬式ボールを縫ったりしていました。
ぬいぐるみはひとにあげるためのもの。
私もその当時からぬいぐるみ好きでしたが、既製品のものを大事にしてて笑
おばあちゃんのぬいぐるみは、ひとにあげるもんだと思って自分のものにはしてませんでした。
伊勢の方まで出向いては、手芸コーナーでぬいぐるみの素?みたいなキットを、いろいろ選んでいた記憶がのこってます。
いまはじいちゃんばあちゃんの部屋には、引っ越しの時に送った桐たんすや、子供の頃に読んだ絵本がたくさん置いてあります。
絵本を手にとってぱらぱらと読んでおりました。
おばあちゃんは亡くなって七回忌くらいかな。
先日3年ぶりの帰省で仏さまに手を合わせて、久しぶりに話をした気持ちになりました。
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ぬいぐるみ編んで拵ふ秋の夜
秋の家まるい背中を囲むこゑ
ゆっきー
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ラベンダーさん、いつも楽しい企画に参加させて頂き、ありがとうございます😊
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