生は良い
日本人は生が好きですよね
生チョコとか生キャラメルとか、刺し身とか・・・肉でも可能なら刺し身で食べたがる人も多いですし。
エロ系話題でも「生」はキーワードですしね、←笑
それはともかく。
文化系のものでも生は良いというお話です。
私の住まいの近くに音楽大学がありまして、住まいの最寄り駅に隣接している建物の広いレンタルルームで、音大のオーケストラや小さな楽団が、良く練習をしているのです。
それを少し耳にするだけで「ああ、生の音はやっぱり強いな、良いなあ」と思うのです。
まだ、オケの練習を始めたばかりの頃は、音楽としては今ひとつなのですが、それでもやっぱり生の楽器の音は官能を深く刺激して来ますね。
これはオーディオで聴くのとは全く違う感じがあります。
例えば、バーで生演奏をするものでも、それほど演者が優れていなくても、生演奏の良さで官能を揺さぶられてしまいます。
それほどに、生の音は強い。
これは絵画、その他創作物でも言える事です。
家に、印刷ではない絵を飾ると、家の空間の密度がかなり変わります。
それが自分としてはそれなりの額を支払った絵であり、大のお気に入りである・・・という事なら、さらに人は高揚します。
実用のためだけではない、審美的な部分も含まれる、色気のある工芸品を購入して撫で回したり、使ったりする時にも高揚します。
アートは、作者がつくるだけでは成立しません。その表現物をリスクを背負って受け止める人がいて、成立します。だから、購入した人も高揚するのです。
そのやり取りも「生」です。テレビやネット上に流れて来たものではなく、その作者の生の作品と、それを受け止める人の「生のやり取り」です。
人は、生の表現物や場に対面すると、独特の高揚感を得るのです。
これは、本当に独特の魅力です。魔力のようなもの。
これは、本当に面白いものです。
逆に、だからこそ、相性の合わないものの「生」には耐えられません。
生は良くも悪くも強いんですね。
どちらにしても、生だからこそ。
なので、上質な絵画や工芸品を、生活のなかに取り入れるのは、面白いものですよ、とオススメしたいです。もちろん、自分の生活の範囲のなかでです。高いもの、有名なものが良いものとは限りません。
日常に、生のアートや工芸や音楽があると、人の生活は楽しく、豊かになると思います。
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