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仁平幸春の考え

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制作に関する考え、その他雑感を綴っております
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#美術

私の音楽や美術などの好みは分野が好きなのではなく個人が好きな方向

私は、音楽を節操無く色々と聴きますが、例えば「ロックが好き」という事ではなく、自分の好き…

SNS上の現代美術警察と着物警察

を、良く目にしますね 小話にすると、こんな感じです * * * * * * * * ・・…

民藝館と現代の民藝

「民藝品は民衆の健やかな日常生活のためのもの」という定義であるなら、民藝館のミュージアム…

絵画と文様の違い

芸術とデザインの話はこのnoteに書いた事がありますが (下のリンクの記事の、中頃あたりから…

東博の最後、明治時代のコーナーに人間国宝系のものが飾ってあるのを観ると、いかに江…

先日、仕事の用事で出かけ、用事が済んでから、久々に東京国立博物館へ巡礼に行きましたが(う…

熊谷守一つけち記念館へ行きました

2023年7月末に、妻と岐阜の「熊谷守一つけち記念館」へ行ってまいりました。 ヘッダー写真は…

技術と表現力のお話

人の観察眼などアテにならないものだ、と私は良く思います。もちろん私のそれも含めてです。しかし、そういうブレや適当さもまた、人為と人工物の面白さと思ったりもします。 何かしらの創作物が持つ表現力は「作者の技術の分だけしか出力されない」というのは当然の話なのですが、これが意外に人々に理解されていないのを経験上強く感じます。 細かく言えば、表現分野についてだけは、ナゼか魔法の世界だと思われているというか、魔法の世界と信じたい感じというか・・・ 【職人技術は長年の修練と学習が必

作品は意識して制作するものではなく当たり前に創作人生を送っている結果生まれるもの…

手作り系職人の方で ・作品制作=自己の創作を純粋に表現したもの(創作的に純粋なホンモノ) …

創作の世界も揺り戻しはありますから

古今東西、いろいろな分野で常に「最新」をつくり出そうとするのが人間なわけですが、そうなる…

いろいろシンプルになって欲しい

最近、日本に限らず、世界中で色々な分野が複雑化して、いろいろなところでモメたり炎上したり…

作品を観て嫉妬を感じる時

分野を問わず、創作に技術や発想はもちろん大事なわけですが、嫉妬する程にその作品に揺さぶら…

現代美術疲れ?

最近、近代絵画の展示会や、博物館などにある国宝をまとめた展示会に、以前とは違う熱気を持っ…

方法論や技術のレベルが上がると全体の底が上がるけども、真のオリジナリティを持つ人…

表題で、言いたい事が終わってしまった・・・ そうはいかないので、以下駄文。笑 これはどの…

「新しさ・伝統・民藝」などの覚え書き

新しさについて 何かの極点に達したものは、両極端の性質を同時に持つ気がします。 円を描くのに、描き始めから描き終わりで線が接すると、その点は、描き始めの地点であり、描き終わりの地点でもあるような感じ・・・ * * * * * * * *  伝統の根幹部分 「伝統」には現実的な実質があります・・・それは伝説や中身の無い権威ではなく、現実です。 だから、現代生活にも機能し続けるわけです。 とはいえ、闇雲に「昔の人はみんな凄かった」と単純に把握するのは良くないと私は考