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ファミリーに嬉しい港区立麻布図書館 | りんとうずらの図書館さんぽ

「りんとうずらの図書館さんぽ」のマガジンを始めて、とにかく何か記事が書きたいと、うずらちゃんと集合した六本木にある港区立麻布図書館に足を運んだ。

西陽に照らされてきれいな外観

ビルの立ち並ぶ大通りを一本入ったところに、その図書館はある。
5階建のビルに子育てひろばと図書館機能が一体化して入っているのが印象的だ。

館内も優しく明るい色合いで整えられており、効果的に木材を使って安心できる空間が作り出されている。

1階から徐々に利用者の年齢層が上がっていくような配置になっており、子どもの本のコーナーが独立したフロアになっていることで、子どもの声を大人も子どもも気にしすぎず本を選ぶことができる工夫になっているのかな、という印象を受けた。

子どもの本のコーナーとその他の本のコーナーを見ていて楽しいなと思うのは、本を手に取ったり、見て回る工夫のしかたの違いだ。

子どもの本のコーナーは本棚の背が低く、圧迫感がない。視界が開けるので、大人も子どもたちがどこにいるのか見つけやすい。

麻布図書館の子どもの本コーナーは、フロアの中心に円形のおはなしスペースがある。靴をぬいで絨毯の上に座って本を読むことができるようになっており、読み聞かせの際に大活躍しそうだ。また、大型絵本を手にとれるところに置くことで、見たいと思ったときに床に広げることができるのがいいな、と思った。

1階にある「あっぴぃ麻布」(子育てひろばなど)と連携したサービスも行っているそうで、子どもたちが本を身近に感じられる工夫だなと感心した。

階が上がるごとに静寂も強まる

3階には、小説や雑誌、新聞がまとめて置かれている。
特徴的なのは、YA(ヤングアダルト)のコーナーが充実しており、そのコーナーに隣り合わせて展示と閲覧室があることだ。

10代の若者たちが勉強をするとき、本を選ぶとき、新たなものに出会えるよう動線が考えられている。

4階の本棚を見ていて思ったのは、外国語図書が充実しているなということだ。
英語だけでなく、フランス語、イタリア語、ロシア語など8つの言語の分類とその他の言語の本が置いてあった。

本のラインナップには地域性が出る。

麻布地区は、江戸時代からの面影が残る落ち着いた雰囲気がある一方で、各国の大使館があり、国際色豊かな街並みを楽しむことができる。(1)そんな街の特色があることで、麻布図書館は日本語を第一言語としない人たちが自分たちの母語で書かれた本にアクセスできるように考えられている。

図書館としても外国語資料の充実には力を入れているそう

CDコーナーで音楽を聴きながら小説を読んでいる高齢の方がいて、いい休日の過ごし方だなぁと思った。

全体的に麻布図書館は、お子さんのいるファミリー層にとって嬉しい図書館だなという印象を受けた。

明るく開放的な館内は、何もなくともふらりと立ち寄ってみたくなる魅力がある。

今後は、港区内の他の図書館がどんな特色を持っているのか見て回れたらいいなと思う。
(どうやら、三田図書館にはビジネス支援コーナーがあるそう。ものづくりやビジネスに関する本も充実していそうだ。)

参考資料
(1)港区基本計画麻布地区版計画書(https://www.city.minato.tokyo.jp/kouchou/kuse/kocho/kuseiken/documents/201111-kyouiku-zenbun02-02.pdf)

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