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塔 私たちはどこへでもいけることを思い出す

体調が悪く、アイスボックスを口に放り込み
ガリガリと噛み砕きながら仕事をしている。
もはや生活に溶け込み、仕事がどうかもわからない、ライフワークのような作業たち。
目の周りが熱く、体の中もロウリュウで使う
石が詰め込まれたようだ。これで微熱なのが悔しい。
 ごはんと納豆とか、かぼちゃのポタージュとか、とろろそばとか、ズルズルっと胃まで到達できるものを選んで食べている。
少しは痩せられればいいが。まぁ、痩せなくてもいいんだが。

しばらく映画観られなかったな、と思ったが、意外と観ていたかも。アフターサンを見返して
泣いたりもした。夏はバカンス映画で泣くのが
一番健康に良い。


・「首」監督:北野武 2023公開

構想30年、30年も考えてたのヤバくないか?
名古屋弁の加瀬亮、心が通じ合っているので完全に何言ってるのか分かりました。 

・「蛇の道」監督:黒沢清 2024公開リメイク版)

前作観てないのですが、景色が綺麗、全てのシーンが綺麗。黒沢清監督の不気味さみたいなのはあまり感じなかった。「胸騒ぎ」の余韻で、私の不気味さを感じ取る能力が麻痺していた。
スカイプで気軽に連絡が入る生活かっこいいなーとずっと憧れてる。うんこ漏らしたらズボンの上から水かけたとて、じゃない?

・「赤ちゃん教育」監督:ハワード ホークス 1938年公開

邦題「赤ちゃん教育」アマプラにあります。

"Baby"(「赤ちゃん」)という名のヒョウを飼うわがままな令嬢と、彼女に振り回される真面目な古生物学者を描く。

Wikipedia

婚約者がいるのに、綺麗でわがままでおてんばな令嬢に振り回される典型的なドタバタコメディなのだが、おそらく典型的になる前、1938年公開。一体どうやって撮ってんの?!の連続で最高。令嬢の、あまりの気紛れっぷりにイライラする人も多いようで、フィルマークスのコメント
は荒れ気味だった。かわいいと思ってくれ。

・「マッドマックス フュリオサ」監督:ジョージミラー 2024年公開

ずっと食べる機会をうかがっていた、TOHOの
レインボーチュロスを食べた。
色により味が変わるが、劇場が暗くなると
視覚情報が失われるので何味か特定するのが
難しかった。でもおいしいです。
かっこいい機械が出てくるだけで嬉しいなあ!
疲れや痛みの感覚が無い世界、食糧も無い。
レインボーチュロスなんて食べてごめんねの気持ち。

・「ルックバック」監督:押山清高 原作:藤本タツキ

藤野が爆発するような創作の喜びを知ったのは、
京本がファンだと言ってくれた時。
広く、寒々しい部屋でイライラしながら、2人の
夢であった漫画家を孤独に続ける藤本。
京本の部屋には、背中に藤本とかかれたドテラが
まだ飾ってある。
制作の原点に立ち返り、続けていく意味を
気づかせてもらえる作品で非常に良かった。 
一度修正された内容も戻っていて、良かった。

・「WALK UP」監督:ホン・サンス

映画監督のビョンスは、インテリア関係の仕事を目指す娘ジョンスとともに、インテリアデザイナーとして活躍する旧友ヘオクの所有するアパートを訪れる。そのアパートは、1階がレストラン、2階が料理教室、3階が賃貸住宅、4階が芸術家向けのアトリエ、そして地下がヘオクの作業場となっていた。ワインを酌み交わしながら、和やかに語り合う3人。やがてビョンスは仕事の連絡が入ったためその場を離れるが、戻ってくるとジョンスの姿が見当たらず……。

アパートの階をひとつずつ上がるごとに物語は4つの章に分かれ、ビョンスと彼を取り巻く4人の女性の人間模様は予測不能な方向へと展開していく。「それから」「夜の浜辺でひとり」のクォン・ヘヒョが映画監督ビョンスを演じ、「あなたの顔の前に」のイ・ヘヨン、ホン・サンス作品の常連俳優ソン・ソンミ、チョ・ユニが共演。

映画.com

ホンサンス監督の、いつものメンバーだが、
キムミニは制作側だそう。狭くてかなり勾配の
ある螺旋階段を危なっかしく登る女性たちが印象的。
「ホンサンス監督の映画は酒飲んで喋るシーンがほとんどだから」と言っていたが、これは本当に
究極に酒飲んで喋るだけ。しかし、酒飲んで喋る
のが1番面白いから。
付き合う女性によって食生活や、信仰までも変化するのが面白痛かった。しっかりしろ。

シームレスに時間が移り変わり、ミニマムな演出にゾクゾクする。実際はかなりカットを重ねているらしいが…。ホンサンス、どんどん面白くなっていて最高。済州島で12本撮ってください。

それでは
明日は元気になってればいいな

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