プチプチファーム、始動!

ここ2〜3年、なんとなくやりたいと思ったままだった畑づくり。

「今年こそは!」と意気込み、野菜の種たちを仕入れたものの、仕事や日々の生活なんやらでなかなか始めることができず、どんどん時間は過ぎる。

まずい!今年もやりたいと口走っただけで終わってしまう。いかん、、、いかん!!とか思いながらも、そのまま時は過ぎ去る。

ああ、今年も何もしないで、種代だけ無駄にするのかなあ、、と何度か頭にもよぎった。

こうやってやりたいことを忙しさのせいや何かのせいにして、やらないまま人生を終えるのか、情けないぜ、と思ったり。いや、もしや本当はやりたくない?とかも考えたり。

が、、!!ちょうど仕事も遊びもひと段落、休みの日に時間ができた。

もう何も考えず、実家に帰った。

少し出遅れたものの、これでマイ畑に着手できるときが来た!

やりたいとは思っていたものの、ほとんど何も調べていないために、何から始めればいいのかわからない。

もともと実家は農業を営んでいる。かなり小規模な農家だけれども、実家の庭は少しばかし広い。庭の敷地内にも、昔は苺とかを植えていた。
今はその場所が手つかずになっているので、そこを利用して自分の畑にしようとひっそりと計画していた。多分だいたい15㎡くらいの広さだろうか。

何から始めればよいか。しばらくの間、手つかずだった場所だから、土の表面は乾いて、固くなっている。

きっと、最初は土を耕せばよいのだろう。誰だってわかりそうなことだが、まったく初めてイチから畑をつくるとなると、なんとなく不安だ。

一応、家には30年以上も農業に従事している大先輩、父親や祖母がいるので、念のため、聞いてみた。

「とりあえず、土を耕せばいんだよね?」と。

こっくりと、うなずいてくれた。

実家が農家だから耕す道具には困らない。本日、貸してもらった農具は備中鍬。父に名前はきかなかったが後で調べた。フォークが折れ曲がったような形の鍬だ。

装備は整った(といっても鍬だけだけど)。

いざ、農ライフ!!

始めてしまえばこっちのもんだ!きっとなんとかなる。

農家の娘なんだから、今まで家の仕事を手伝ったりして慣れているのではと思うかもしれない。

そりゃあ、人参を掘るくらいは手伝ったことあるけど、多分、手伝った回数を数えたら両手の指10本だけでも足りるのではないか。

それくらい、家の仕事を手伝ってこなかった。

しかも運動神経はあまりいいほうではない。体力もあるとはいいがたい。

でも、自分の食べる野菜を自分でつくりたい!

その気持ちで、固くなった土にぐわし!!と鍬を下ろす。土がどんどん掘り起こされていく。

一見、そんな激しい動きにはみえないのだが、鍬を持つ本人は運動不足も相まってか、ひと振りごとに動機が激しくなる。

だが、

死ぬ~、しんど~!

みたいな苦しさはなく、肉体労働をしている清々しさと、じんわりと腕や足に負荷がかかっている心地よさ。そして土のあたたかさと匂い。

腰も痛くならない。足を思い切り広げ大股で、腰を曲げずに足の力で前後運動をしているのがいいのかもしれない。

無心でひたすら掘り起こす。天気もよかったし、鳥もピーチク鳴いているなかでやったので気持ちよい。

労働って心地よいものなんだ!!

という実感がこみあげてくる。充足感。

トータルで3時間くらいかかって、掘り起こしたいスペースは、ほぼやり終えた。多少、肩とお尻の下あたりが痛いのと、左手の中指の下あたりの皮膚の皮がむけてヒリヒリするくらいで澄んだ。

まあ、アラサー女子の体なので、数日たってから違う箇所が筋肉痛になり始めるなんてザラだ。無理は禁物。

でも、普段かなりヘタレだし、ぐうたらな奴だもんで、もっと疲弊するかと思っていたら、案外余裕?

父や祖母からも、「すごいな…」とつぶやくような感想をもらった。祖母からは「農家の嫁に行っても大丈夫だな」とも。。。(まあ、そんな予定はないので披露する場がなくて残念だが)

もしかしたら、素質あるのか!?血筋はあなどれないな。

とはいえ、ヘタレゆえに、いつ心がへし折られてしまうやもしれない。「もういいや」などと恐ろしい言葉を発しないように心がけたい。

始めたからには、やり遂げる!

だから、ここにも記録する。

なにはともあれ、

ぱたぱたファーム、スタート!!







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?