#38 はじめて肉眼で見たEmpire State Building とOne Times Square・・・ニューヨーク1人旅  2018年11月2日(金)2日目・・・9

Chelsea からTimes Squareに向かって歩いている途中の信号待ちで、ふと右に視線をやると、夕方の曇り空の中に、初めて肉眼で見るEmpire State Buildingが建っていた。

初めて肉眼で見たEmpire State Building

歩いて行けそうな距離である。
そんなEmpireを、確かに自分の肉眼で見ているのだが、どこかテレビかパソコンの画面を見ているようで、ちゃんと実感できない、ふわふわとした自分がいた。
〝そのうち上りに行くから待っててね〟そう思いながら横断歩道を渡ると、手前のビルに隠れてあっという間に見えなくなってしまった。

相変わらず9番街をひたすら前進していくと、段々と周りが賑やかになってきた。明らかに繁華街に近づいている雰囲気だ。高層ビルに囲まれて見えてはいないが、雰囲気でTimes Squareが近いのだとわかる。

四つ角でふと右側を見ると、ピカピカ光る電飾が見えた。
よし行ってみよう。右に曲がり、周辺をグルグル回りながら探していると、路地からワンブロック先に、キラッキラな巨大ディスプレイが見えた。

きっとあそこがTimes Squareに違いない。
小走りで巨大ディスプレイに向かい路地を抜けると、Broadwayに出た。
目指すは赤い階段と、以前巨大カップヌードルがあったOne Times Square。

周りはキラッキラの超巨大ビルボード(電光掲示板)だらけ。絶対にこの近くのはずだ。さらに進む。進む。そしてついに、数ブロックほど先に行った正面に、One Times Squareが見えた。ここだっ!!

ああ、来たよ。ついに来た。Times Square。

いったいぜんたい、何年憧れ続けただろう。
どれだけ想い続けただろう。
何度夢に見たことだろう。
恋しすぎて何度泣いたことだろう。
ここに辿り着くまで何年かかっただろう。

込み上げてくる感情を全身で感じながら、中心部へと進んだ。
大勢の人の波に紛れながら、少しずつ少しずつ進んだ。そして三角地帯のOne Times Squareビルに近づいた時、足を止めて見上げた。

テレビで、ネットで、雑誌で、ガイドブックで、何度も何度も何度も見たビル群。やっと辿り着いた。来たよ。ついに来たよ。

でっかくて、昼間のように明るくて、コロコロと変わる電光掲示が軽やかで、眩しい。そして次に、One Times Squareビルの三角地帯を離れて見るため、赤い階段を探す。
回れ右をして180度向きを変えると、少し先にたくさんの人が上っているのが見えた。〝よし、あの階段に腰掛けて、もっとじっくり眺めよう〟そう思い階段に向かって歩き出した。

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