#150 イーストビレッジで、人見知り&意気地なしになる。・・・ニューヨーク1人旅  2018年11月14日(水)14日目・・・7

CLINTON ST. BAKING COMPANY & RESTAURANT (クリントンストリートベーキングカンパニー)を出て、あてもなく、てくてく歩いていると、やたら壁アートの多い街に辿り着いた。

地図を調べてみると、いつの間にかイーストビレッジにいた。
その昔、タレントの野沢直子さんが住んでいた場所で、飯島愛さんが訪ねたバラエティー番組の録画を、ビデオデッキが壊れるまで見倒したことがあり、今回の旅でも絶対に行こうと決めていた街だ。

初めて訪れたイーストビレッジは、宿のあるBrooklyn、毎日通っているGrand Central Terminal、Times Squareとは違い、下町っぽい雰囲気が漂っている感じがした。

道路脇にはゴミが散乱しており、洗練とは遠い感じがした。
ドアや窓ガラスにもたくさんの書き込みがあり、アートな街だ。

と、突然『伊勢』と書かれた日本の料理屋があったり、『焼きとり大将』が現れて驚いた。本物のNew Yorkerになって日本の居酒屋が恋しくなったら来たいと思った。

イーストビレッジで、行きたかった日本のスーパーSUNRISE MART(サンライズマート)を探した。本当に日本の食材が置いてあるのかどうか、自分の目で確かめたかった。
嘘ばかりつくナビを仕方なく頼り、散々グルグルとお散歩させられたのち、看板発見。おお、本当にあったよ。カタカナだよ。JAPANESEって書いてある。

ビルの2階にあるようだ。階段を上っていく。ああ、あの入り口を中に入ったら、そこは日本なんだな。

店内に入ると、うん、日本のスーパーだ。店員さん同士が日本語で話している。〝こんにちは〟と言おうとして、引っ込めた。何故か日本の旅行者だということが、急に恥ずかしくなってしまった。理由はわからない。
話さなければチャイニーズと思われるかもしれないし、どこかのアジア系だと思われるかもしれない。
本当は日本語で楽しく会話したかったのだが、私にしては珍しく、人見知りをしてしまい、何故か言葉が出なかった。

所狭しと並べられた日本の食料品を、1つ1つ確かめた。見慣れた調味料、いつも食べているお菓子、なつかしいパッケージのレトルト、まさに、自宅近くのいつものスーパーにいる感覚だった。
ただし、懐かしいという感覚よりは、やはり本物のNew Yorkerになって、日本の味が恋しくなってお買い物に来たいと思った。こういうお店があるということが分かっているだけでも心強い。

結局店内を一回りし、日本であることを確認しただけで、何も買わずにお店を出た。
背後から店員さんの〝Thank you〟が聞こえた。
何故か自分を意気地なしだと思った、イーストビレッジ午後3時。

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