#152 ラップのおにいさん・・・ニューヨーク1人旅  2018年11月15日(木)15日目・・・1

今日の朝食は、マッシュルーム入りスープ、サラダ、ヨーグルト。
宿のオーナー・陽子さんが毎朝作ってくれる朝食は、当然美味しい。

今日は待ちに待ったHidemiさんとランチ。

朝食を終えて、出かける前にHidemiさんにメッセージを入れた。

『ランチの後、2つ、お手伝いをお願いしたいです。
①シティバンクで現金を引き出す 
②ティファニーのショーウィンドウの前に、パンとコーヒーを持って立つので、お写真を撮ってほしい』

もちろん快諾してくれて、ホッと安心。今日もウッキウキで宿を出発した。

地下鉄内では男性がバナナを食べていた。そういえば昨日はアイスクリームを食べている人がいたなぁ。到着翌日に行ったハイラインでも、男性が1人でベンチでアイスを食べていた。
日本ではあまり見ることのない光景だが、私は好きだ。
街中にいても、時々アイスクリームを食べたくなることがあるではないか。真夏のあっついときに、ドリンクやシェイクを歩き飲みすることはあっても、アイスクリームの食べ歩きは、さすがに50を過ぎたおばさんには勇気が出ない。
でもNew Yorkerは老若男女、そんなことは全然気にしていないようで、アイスだろうがバナナだろうが、街中でも電車内でも食べるんだな。そんな自由さが好きだ。

そう思いながら、地下鉄内でNew Yorkの日常に浸って喜んでいると、突然、隣の車両から大きなラジカセを持ったお兄さんが入ってきた。
車内のみんなに聞こえるように、大きな声で何か伝えているが、当然私には理解できない。何?何? と思っていると、ラジカセのボタンを押し、大音量のラップ音楽とともにお兄さんが躍り出した。

被っていたキャップをくるくる回したり、ポールにつかまってお猿さんのように素早く移動したり、鉄棒のように前回りしたり、まぁ、賑やかだこと。そしてこの頃には私に気持ちの余裕ができ、次の駅までの一駅分、お兄さんのパフォーマンスを楽しむことができた。そして次の駅に停車すると、お兄さんは何事もなかったようにスーッと下車して行った。
私も、後ろから続いて降り、ホームから階段を上る。

何て楽しい街なんだ。

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