本物のお婆ちゃん・・・New York留学準備・・・59

息子のお嫁ちゃんが出産し、初孫が誕生した。
これで私は、本物のお婆ちゃんになった。

職場の子どもたちには、私の見た目(実年齢)と、無駄に幼稚な言動がアンバランスに見えるらしく、どこの職場に行っても必ず年齢を聞かれる。
その度に、
「永遠の24歳。サザエさんと同じ」
と答えている。
高学年の子どもたちからは〝本当は1800歳なんでしょ!〟とからかわれ、
中学年の子どもたちからは〝嘘つき!〟と罵られ、
低学年や保育園の年長さんは真顔で不思議そうな表情をする。
そんな私が正真正銘、本当のお婆ちゃんになった。

生まれたばかりの孫を日本に残して、いつ帰国するか不明のまま渡米する。同じく孫を持つ友人知人は、不可思議な顔をする。
〝生まれたばかりの初孫を置いて、長期渡米?〟
確かに、血の繋がった孫の誕生は嬉しいし可愛い。
けれど私は、相当の覚悟と決意で渡米するのだ。
40年間切望し続けた、ニューヨーク移住。私は私、孫は孫なのだ。
そして仕事柄、乳幼児や子どもは見慣れており、対応も素人ではない。
何よりお嫁ちゃんの近くには、お嫁ちゃんのご両親、愚息がいるのだから、安心だ。お嫁ちゃんにしてみれば、甘えられる実母が傍にいて、気を遣う姑が遠くにいる方が、気が楽だろう。

生まれたばかりの孫の顔を見ながら、次に会うときは、もう園児になっているのだろうと思いつつ、
〝お婆ちゃんは、ニューヨークでこんなに頑張って楽しんでいるんだよ〟
と胸を張って言えるようになっていたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?