#98 Rockefeller Center・・・ニューヨーク1人旅 2018年11月8日(木)8日目・・・2

英会話レッスンを終え、地下鉄を乗り継いでRockefeller Center(ロックフェラーセンター)へ行くことにした。

地下鉄を下りて向かっていると、St. Patrick's Cathedral(セント・パトリック大聖堂)があった。彫刻が細かく細かく彫られていて、三角形の外観がピリッと引き締まって洗練された美しい教会だった。

街中を歩いていて、いきなりこんなカッコイイ教会に出逢えるManhattanは素敵だ。そして向こうにRadio City Music Hallがチラリと見えた。

バックステージツアーに参加する計画があったが、屋内なので、外が暗くなってからでも大丈夫。まずは明るいうちにRockefeller Centerの景色をこの目で見たい。Comcast Building(コムキャスト・ビルディング)、金色のプロメーテウス像、国連加盟国の国旗、そしてスケートリンク。
滞在日の関係でクリスマツツリーは見られないし、点灯式の時にはNew Yorkにはいられないけれど、Times Squareに匹敵する観光名所。行かねば! 

Radio Cityを横目に、進んでいくと、あった!あった!!

ズラリと並んでいる国旗が見えた。どうやら横から入ったらしく、最初に目にしたのは国旗、続いてスケートリンクが見え、そして滑りを楽しんでいる人たちが見えた。

今までテレビやガイドブックで見てきたリンクはもっと広いイメージだったので、実際は狭く感じたが、これだよ、ここだよ、ここ、ここ、ここなんだよ! これがRockefeller Centerだよ。そして、おそらくあそこだろうと思われる、クリスマスツリーが飾られるであろう場所を推測して探す。
やっと来られた。よし、正面に行こう。
スケートリンクの周りを半周し、コムキャスト・ビルディングと向い合った。プロメーテウス像が両手を上げて金々に光っている。

多くの観光客に混ざりながら、しばらくスケートリンクを眺めていた。

ここで、夢中になって観ていた、アメリカのテレビドラマ【アグリーベティ】のロケがあったなぁ、毎年ツリーの点灯式をテレビ中継で見ているなぁ、いつかNew Yorkerになって生で見られる日が来るかなぁ、素敵な恋人とスケートするのもいいなぁ、などと妄想しながら。

続いて中央部から5番街方面へ抜けるパブリック・スペースへ。
ここには、四季折々の花や木々などの植物が植えられた花壇と、小さな噴水や池がある。

そしてコムキャスト・ビルディングを背中にした真正面には、Saks Fifth Avenue(サックス・フィフス・アベニュー)デパートがある。

サックス・フィフス・アベニュー・デパートを見る、クルッと振り返りデパートを背中にして、池を通してコムキャスト・ビルディングを見る、またクルッと振り返ってサックス・フィフス・アベニュー・デパートを見る、また振り返ってコムキャスト・ビルディングを見る。また振り返って……。
何度繰り返し見ただろう。まったく飽きなかった。変人と思われても困るので、いい加減やめたが。

ここからの写真を何百枚、何千枚と見てきた。クリスマスのキラッキラな物が多かった。今、何の飾りも花もない池だが、いいのだ。ここに来られたことで充分嬉しかった。

パブリック・スペースにはTiffany & CoやLEGOショップがあり、5番街から入っても1店舗ずつ見ていくと、中々スケートリンクにはたどり着けない。

さすがにTiffany & Coやその他高級ブランド店には入れないので、LEGOに入ってみた。
どこからどう見ても観光客の私は、どこからどう見ても購入しそうにない。けれど店員は
「Hi!」
とにこやかに挨拶し、何か話しかけてくれた。だが、聞き取れる単語が1つもなく、気まずそうな愛想笑いだけ返した。
ショウウインドウにはLEGOで作られたRockefeller Centerが飾られていて、今さっき通ってきた池、すれ違った人々、コムキャスト・ビルディング、スケートリンクなどがLEGOで忠実に再現されていた。

一通りヒヤかした後、スケートリンクに戻り、再びしみじみと眺める。
身体も気持ちも夢か現実かわからなくなるくらい、ふわふわしていた。
ここがRockefeller Centerだよなぁ~。Times Square同様、憧れ続けた場所だった。観光客に紛れて佇んだ。

次はコムキャスト・ビルディングの屋上にあるTop of the Rockへ行く。

スケートリンクから離れ、コムキャスト・ビルディングへ向かう。
入口の前はベンダーが並んでいたり、オブジェが置けそうな広場があったが、この時は何もなかった。1か月もすれば、ここに世界的に有名な、あのクリスマスツリーが置かれるのだ。何もない広場を眺めながら、いつか本物のNew Yorkerになって、ツリーに灯がともる瞬間を、大勢のNew Yorkerと喜び合うことを想像し、1人でうきうきした。

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