#155 え? え? どういうこと? 嘘でしょ? え? ホント!?・・・ニューヨーク1人旅  2018年11月15日(木)15日目・・・4

Hidemiさんとの約束の時間まであと20分。待ち合わせ場所のHenri Bendel(ヘンリベンデル)に向かった。さっき5番街をうろつきながらチェックした、縦縞のお店だ。

お店の前でHidemiさんを待っている間、目の前をNew Yorkerが右に左に往来するのを、見ているだけで楽しい。今、New Yorkにいることを、実感させてくれるから。

ほどなくして、Hidemiさん登場。
相変わらず可愛いくて、真っ白い素敵なダウンコートがよく似合っていた。6年前に1度会っただけなのに、にこやかに迎えてくれた。

早速、Henri Bendel店内へ。
私は知らなかったのだが、日本未上陸にもかかわらず、人気の高いデパートらしい。けれど、数か月後の閉店が決まっているとのことで、Hidemiさんは名残惜しそうだった。

店内に入ると、いきなりバシャバシャと写真を撮り始めるHidemiさん。
かなり手馴れている。そういえばSNSの写真や動画が見やすくて、素人にしては完成度高いなと思っていたのだ。

私はと言えば、今までずーっと1人で、半ば、おどおどしながら観光していたのだが、2人、しかもバリバリのNew Yorkerが味方に付いたことで安心して気が大きくなり、縦縞だらけのHenri Bendelが楽しく見えた。
平日の真昼間と言うこともあったかもしれないが、まったく混雑しておらず、見やすかったこともあったのかもしれない。
あっちもこっちも縦縞だらけの可愛い商品を見ているうちに、
「そろそろ行きましょうか」
とHidemiさん。
どこへ行って何をするのやら、わけがわからずについて行った。

レストランかな? カフェかな? とりあえず食事よね? 
Henri Bendelを出て左に進むと、前方にCentral Parkが見えていた。
道路反対側には、TRUMP TOWER、そのお隣にはTIFFANY&COがある。
Hidemiさんが、
「予約が2名取れたから」
と言いながら入ろうとしているそのビルは、TIFFANY&CO。
え? もしかして〝奇跡的に2名で予約が取れたカフェ〟って、もしかしてもしかしてもしかすると、世界中から予約が殺到して、よほどの幸運者しか入れないあの、『Blue Box Café』? 嘘でしょ? 
「え? え? どういうこと? 嘘でしょ? え? ホント!?」
声がうわずり、膝がガタガタと震えた。

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