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【読書記録#114】 テムズとともに 英国の二年間

<2024年6月28日にインスタに投稿したものをシェアしています>

テムズとともに 英国の二年間
徳仁親王

今上陛下が、皇太子時代にオックスフォード大学へ2年間留学された時のことが綴られている英国留学記。

昨年、学習院創立150周年記念で、新装復刊されたので購入したまま、積読本になっていたのだけど、今週、天皇皇后陛下が英国を御訪問されていることもあって、読んでみた。

洗濯物を入れすぎたために、洗濯機をお使いになったあとフロアを泡だらけにしてしまわれたり、アイロンがけをされたり、お風呂に苦労されたり、ドレスコードが理由でディスコに入店拒否をご経験されたり、すきま風にご苦労されたり、鍵を部屋に置いたまま、外へでてしまい、ロックアウトされたり、図書館に私物を持ち込んではいけないのに、間違えて持ち込んでしまい、出る時にばれて注意されたり、一般の学生も経験しそうなことをご経験されているのを知り、とても親近感を持った。

皇太子殿下というお立場から、日本人の護衛の方や、お世話されるがいらっしゃるかと思いきや、イギリス人の警護官2名だったことを知り、驚いた。また、移動する時は彼らも一緒に移動するがその付き方は実にうまいものであったと綴られていて、まるで友達のような感じで、警護官ぽさを見せない自然な感じだったのだろうと思った。

また、「私たち日本人は、とかく目先のことにあれこれとらわれてしまい、長期的視点で物事を考えるのがあまり上手ではないように思う」のくだりに、皇太子時代の陛下も特別なお立場で一般の国民と接することも限られているという中で、日本人をよく分析していらっしゃると思った。

読んでいて感じたのは、陛下は思考がとてもポジティブで、オチも面白くて、ユーモアのセンスをお持ちでいらっしゃるということ。

お気に入りの傘を盗まれてしまっても、その傘で雨を凌げる人がいたならいいと気持ちを切り替え、ずぶ濡れになって部屋に戻ったエピソードには、陛下のお優しさにジーンと来た。

最後に、復刊によせてのページに「遠くない将来、同じオックスフォード大学で学んだ雅子とともにイギリスの地を再び訪れることができることを願っている」とあったのだけれど、今回、今回、その夢が叶って本当に良かった。


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