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98. 「進学校」ってどうなん?

ネパールに行っていた時に、「進学校について、どう思う?」って聞かれました。

子どもに「強制的」に勉強させて良い大学に受からせよう、という風潮が良いかどうか?みたいな話の流れでした。確かに、最近いわゆる「死に物狂い」の入試、だけではなく総合型選抜も登場して、テストや成績のみで生徒が評価される、という流れは変わってきています。また、「良い大学に行ったからと言って将来が約束されているわけではない」という話もよく聞きます。「大学受験のために子供にいろいろさせるのはノンセンスだ!」という意見もあります。
ただ、「中学受験→中高一貫私立女子校→大学受験→国立大学」っていういわゆる「レール」の上に乗っかってきた人間の私は、この話を聞くとなんだか心が痛いです。まるで自分の親が否定されているみたいで。

私は、といえば、中学受験の道を選んでくれた親に感謝しています。親がこの機会や環境を用意してくたおかげで、全力で沢山のことを学ぶことができました。また、素敵な人に出会い、「この人みたいになりたい!」と夢を抱き、毎日ワクワクして生きています。子供の教育のために、お金と努力と時間を費やしてくれた親には感謝しかありません。

だから、「進学校とか中高一貫とかってあんまりよくないよね」という意見には賛成できない。

けど、一つあるとしたら、どこかで「中高のあの環境ってすっごく特殊だったんだな」って気づかないといけない気がします。そして、自分が相当恵まれているっていうことを認識しないと、ただの世間知らずになってしまいます。
大学は中高よりも多様性にあふれています。けど、おそらく「レール」の上に乗っていった先の大学は多くのフィルターがかかったうえでの「多様」。だから、中高を卒業して無事大学生になっても、「自分がとんでもなく恵まれている」って気づく機会ってそんなにない気がします。

だから、
「進学校」ってどうなん?

に、対する私の答えは

子供にとって、全力で勉強して大学受験に向かって精一杯頑張れる場所。だから良いと思う。でも、どこかで「自分」の力でここまでこれたわけではなく、良い環境に恵まれてラッキーだったからここまでこれたっていうことを気づかないとただの世間知らずになる。

です。

ネパールで聞かれたときは答えるのに困ってうまいこと言えなかったから!


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