新米HRの勉強日記vol.2

前回の記事で書いた動画に出演している宮台真司さんが重傷を負う事件が起き、大変驚いた。1日も早い快癒をお祈りしている。

今回の教材は、Harvard Business  Review(2021年12月号)。データ主導のHRについての特集である。

データ主導のHRとは、ともすれば異なるシステムで運用されがちなあらゆる人事情報を一元化し、それを活用することから始まる。

更に進むと、マイケル・マンキンズ他が提唱するように、個々の職務における「優秀さとは何か」をピープルアナルティクスや行動科学によって定義したり、これからのビジネスに必要なスキルについて、訓練すればその能力を獲得できる従業員の特定をするという使い方になるという。いや、従業員の意思は?という感じだが、自らキャリアプランを描いて実現のために転職する欧米の考え方が前提と思われる。また、十分な報酬のみならず、スケジュールの柔軟性、職場の多様性、エンゲージメント、自主性、雇用者との有意義な結びつき等の提供も必要とのことだ。

他の論考でも、HR部門のDXは、社員のキャリアの実現や活躍を支援するために行うのであって、そのために人事制度の設計(機会の平等と透明化、主体的なキャリア形成を後押しする制度等)と連動させながら行うべきであるとされていた。

個人的に気になったのは、従業員アンケートの実施による意見の吸い上げにおけるDXである。製造の現場など、必ずしも全員がPCを配布されていないような職場の場合で、どうやって効率的にアンケートを取ったらいいのかが気になった。

2つ目の教材はこちら。

シンギュラリティとは、AIが人の知能を超えるXデーがいつであるか、そしてそのことによる影響を指すようだ。落合陽一氏によると、Xデーは2045年ではなく2025年であるとのこと。

動画では、キーワードを入力するだけで作曲したり絵を描いてくれるAI(しかもその性能が日々向上している)が紹介されていた。アートの世界さえも、スターとやっつけ仕事に二極化して、やっつけ仕事の方はAIの領分になるということだろう。ストーリーや歴史性などといった文脈を踏まえて何かを表現することや、身体性、味覚・嗅覚は人の領分に残されるのではないかと思う。

それにしてもしがない知的ホワイトカラーの私は没落するしかないのだろうか。キャリアアップのために勉強するのは無駄なのか。キャリアアップにモチベートされないと好奇心と向上心が発揮されないので、どうしようもないのだが。

私からすると、落合氏の語る未来はとんだディストピアだ。知の軽視が更に進むだろう。祖母がスマホに適応できなかったように、私もこの産業革命による社会の変化についていけない気がする。

来週は、先週開催されたWOMAN EXPO 2022 Winterの見逃し配信動画が限定公開されているので、そちらを観る予定。

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