海織

学生時代、スタディツアーでフィリピンに行き「慰安婦」サバイバーに出会ったことから、性暴…

海織

学生時代、スタディツアーでフィリピンに行き「慰安婦」サバイバーに出会ったことから、性暴力・軍隊の問題に関心を持つ。アジア現代女性史やフェミニズムに関連する、色々なものについての感想文や、ダイバーシティ推進やさんを志して飛び込んだHRの世界についての記事を書きます。

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新米HRの勉強日記vol.3

月に2回ほどこの記事を書こうという目標をぼんやり掲げていたのだが、少し時間が空いてしまった。 このところ、次の転職を見据えて、いかに自身のマーケットバリューを上げるかを考えているのだが、そういう時に考える材料になる本を読んだ。 ストーリー仕立てになっているので、さらっと読める。マーケットバリューを上げる話もさることながら、わたしが腑に落ちたのは、「being型」と「to do型」の話。「わたしにはやりたいことがない…」っていうところでぐるぐる迷ってる人、多分いっぱいいると思

    • 新米HRの勉強日記vol.2

      前回の記事で書いた動画に出演している宮台真司さんが重傷を負う事件が起き、大変驚いた。1日も早い快癒をお祈りしている。 今回の教材は、Harvard Business Review(2021年12月号)。データ主導のHRについての特集である。 データ主導のHRとは、ともすれば異なるシステムで運用されがちなあらゆる人事情報を一元化し、それを活用することから始まる。 更に進むと、マイケル・マンキンズ他が提唱するように、個々の職務における「優秀さとは何か」をピープルアナルティ

      • 新米HRの勉強日記vol.1

        今年度からHR部門に入った。専門性を高めるための定石やカリキュラムに皆目検討がつかないので、とりあえず興味がある分野を中心に手当たり次第に勉強し、アウトプットを頑張ろうと思う。 そのうちHRのビジネススクールについて調べたり、教科書的な本をちゃんと調べたいところだが、今は手元にあるものを消化するところから。 今週の教材一つ目は、羽生祥子(2022)『多様性って何ですか?』 著者は、ダイバーシティ推進を進める企業を500社以上取材し、ダイバーシティ・女性活躍推進がうまくいって

        • 『親愛なる同志たちへ』感想

          驚いたことにこのテイラー、映画の面白さが1ミリも伝わらないんですけど… 本作は、1962年6月2日のソ連、ノヴォチェルカッスクという街で起きた、ストライキ集団武力鎮圧事件を、熱心な共産主義党員であるリューダの視点から描いたもの。公式サイトの説明がとても詳しいので、関心を持たれた方はそちらも参照を。 リューダは、共産主義の理念を信じ、「強い女」として働く地方幹部である。生活者として党の方針に批判的な思いを持ちつつも、立場上それを表に出さないよう細心の注意を払っている。同居の

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          暴力は連鎖するが、回復のための営みも、また連鎖する。

          イギル・ボラ監督『記憶の戦争』を見た。 韓国の「慰安婦」サバイバーたちが、自身の被害を告発するだけでなく、韓国軍が引き起こした暴力をも告発していることは、この問題を学ぶ人の間ではよく知られたことだ。しかし、自国の軍隊による暴力を問題化しようとすると批判を受けるというのは、何も日本社会に限ったことではない。そのような中で、真正面から韓国軍による問題を取り上げたとあって、興味を惹かれた。 作品は、ベトナム戦争での韓国軍による村民虐殺によって孤児となった、グエン・ティン・タンさ

          暴力は連鎖するが、回復のための営みも、また連鎖する。