何気ない言葉

自分のコンプレックスと向き合いたい。
同じようなコンプレックスを抱えている人がもしいるのなら、私も同じだと知ってもらって心が少しでも救われたら。
甘えであることは十分にわかっている。でも決して甘えだけではないことを吐き出したい。
そんな気持ちで書くので、感情的になりいつも以上に支離滅裂になるかもしれません。


コンプレックス

私は太っている。
妊娠するまで太ったことがなかった私にとって、この身体は一番のコンプレックスだ。
そもそもコンプレックスの塊のような人間だが、体型に関しては人生最大のコンプレックスと悩みである。


異常な食欲スイッチ

私自身ふくよかな人に対する偏見はない。
友人・知人にもいるし、その人達と関わること、一緒に行動することを恥ずかしいとか気まずいと思ったことは一瞬もない。

だが自分のこととなると話は別。

こんな太っている私と一緒にいるのは恥ずかしいのではないか?
嫌なんじゃないか?
笑われているんじゃないか?
暑苦しいと思われてるのではないか?

常にこんなネガティブな気持ちでいる。

元に戻せることはなくてもせめて標準体型になりたいと思い、あらゆるダイエットを試した。

夜子どもが寝てからエア縄跳びをしたり、キャベツばかり食べてみたり、ご飯にこんにゃく米を混ぜたり、酵素ダイエットをしたり、腹筋・背筋を毎日100回やったり、1日1食にしたり、足を大きく開脚する運動器具を買ってやってみたり、トランポリンをやったり。

短気な私はどれもこれも効果が感じられずに長続きしなかった。

そしてダイエットがうまくいかないことにイラ立ちを感じ過食に走る。本末転倒である。

うまく言葉にできないのだが、ストレスやイライラがあるラインを超えると【これはもう食べていい】というおかしなスイッチが入り、そもそも過食するだけお金に余裕があるわけではないのに貯金箱等からお金をかき集めてコンビニやスーパーに走り、お菓子や食べたい物を買い漁る。

そして子どもが寝ると待ってましたとばかりに買ってきた食べ物を次々に開封して、テレビを見ながら何時間でも食べ続ける。
お腹がパンパンになって苦しくてもう食べられないと思うのに、食べたいという欲が抑えられずに少しずつ口に運んで結局食べ続ける。

最終的には気持ち悪くて飲み込むのもつらいのに、食べたい欲が抑えられずに泣きながら口に運び続け、ある程度食べるものがなくなるかいよいよ飲み込めないぐらいの状態になってようやく手が止まる。

せっかくダイエットをして少しは調子いいかもしれないと思っても、何かの拍子にこの状態に陥るのでダイエットが成功しない。

私自身の問題でしかないからどうにかしなければいけないと思いつつ、加齢と共に食べる量がほんの気持ち程度減った以外どうすればいいのかわからずにいる。

明らかに異常であることも理解しているのだが、自分の意思ではどうすることもできずに今に至る。


言葉

体型についてはいろんな人から散々言われてきた。

出産後に子どもに会いに来てくれた友人からは
『どうしたの?パンパンだね(笑)』
と言われた。
私にとっては一番気にしていた事だから聞こえなかったふりを何度もしたが、私が反応するまで何度も言われた。
手足が長くスレンダー美人の友人から言われることにショックはあったが、そもそもこの友人は見た目で人を判断する人ではないので、今も変わらず友人でいてくれている。
だが私自身はこの友人が人の見た目を気にしない人、冗談で言っただけだとわかっていながら、パンパンだねという言葉が忘れられずなかなか会えないでいる。

義父からは
『ほらな。いい生活してんだよ。こんなに太って』
と言われたことがある。
この言葉が出たのには事情があったのだが、自分の息子がやっていることを知らずに私が贅沢をしていると思っての皮肉だった。
ただ何も知らない義父のこの言葉は、言われたときの状況を事細かに思い出せるぐらい衝撃的で、大きく突き刺さった。

父親からは今も時々言われる。
とにかく『痩せろ』『デブ』『ぶつかり稽古でもするのか』『太り過ぎだ』と厳しい言葉が飛んでくる。
元々口が悪い人なので慣れたものだが、それでもその都度グサグサと刺さる。

母親からは一番言われたかもしれない。
母自身ぽっちゃり体型になったことがあるのだが、過度なダイエットで2ヶ月程度で体重を20kg以上落とした経験がある。
毎日数時間のゲームを使った運動、ダイエットドリンクとダイエットサプリメントと下剤の併用、食事は1日1食でそれまでの3分の1に減らしてのダイエットだった。
お金もかけていたし、何より過剰な食事制限をした上に薬を使っているので痩せるのは当たり前だ。
だがそれに自信をつけた母からはあらゆる言葉を浴びせられた。
『あんたが動くと家が揺れる』
『お母さんが着ない服いる?あっ入らないか?(笑)』
『それにしても太ったね』
『そんなにひどいとは思わなかった』
(孫との会話)『巨大恐竜が来た!』
(同上)『ママお相撲さんだからねー』
(同上)『あんなデブ隠れる場所なんかあるわけないでしょ(笑)』
(同上)『ママが歩くと地震がくるよ』
(同上)『ママが座ったら椅子壊れちゃうね』
など。
巨大恐竜が来た!に関してはお店の中で大きな声で言われたので、周りにいるお客さんからはジロジロ見られくすくす笑われた。
お相撲さんも飲食店で子どもが残したものを食べるよう母から言われて食べていた時に言われた言葉だ。
これらの言葉は外出することや人と会うことを怖いと思わせるには十分だった。
母から言われたことをきっかけに、ほとんどの友人からの誘いを断るようになった。


人の目が怖い

だったら痩せればいいし、ダイエットを頑張ればいい。
だが言われれば言われるほど食べずにはいられなくなる。
そんな自分にうんざりしているのに、そこから抜け出せないのだ。

親友だと思っていた人に悩みとして打ち明けたところ、私が話した直後に
『最近何もしてなくても痩せるんだよね』
『身体薄い!ってよく言われる』
『Sサイズでも大きい時あってさぁ』
『デブは嫌いって旦那に言われたから太れない(笑)』
等と言われ、その友人とも疎遠になった。

私自身嫌なことから逃げている結果だと思っているので、どうにか向き合って子どものためにも健康的な体型に戻したいと思い、この投稿を決心した。

精神科医に医療の力を借りることも視野に入れたいと相談したところ漢方を処方されたが、過食の回数は減ったが体型としての変化はなく、その漢方も今は別の漢方を飲まなくてはいけなくなり処方されなくなった。

歩くのが一番だとよく聞くのだが、歩いている姿を人に見られたらと思うとなかなか玄関の向こうに出ることができない。

以前ダイエットのためにできるだけ歩いたり自転車で移動したりしていたのだが、その姿が面白いと知人に写真や動画を撮られ後日見せられたりしたことがある。

とにかく人の目が怖い。これ以上心ない言葉をもらいたくない。
自分勝手であることも甘えであることもわかっている。
それでも傷付くのが怖い。また過食に走ってしまいそうで怖いのだ。

こうなりたくてなったわけではない。
過食したくてしているわけでもない。
やめられるなら今すぐにでもやめたい。

食べることしかストレスを解消する方法がない状況から脱したい。
昔のように自由に出歩いて、友人との会話や買い物を楽しみたい。


最後に

タイトルにした『何気ない言葉』は、言う側にすれば本当に何気なくて覚えてないようなものばかりなのだと思う。

人は人の体型のこと、見た目のことをああだこうだと言いがちである。

私のように太っている人に対して面白がってからかいたくなることもあるかもしれない。
すごく痩せている人に対してダイエットしすぎだと思うこともあるかもしれない。

でももしかしたら摂食の問題があってそうなってしまっているかもしれないこと。
病気の治療や薬の影響でそうなってしまっているかもしれないこと。

その背景をほんの一瞬想像してから言葉を選んでみてほしい。

体型に関わらず、誰にだって触れられたくないことやコンプレックスはあるはずだ。
自分だって言われたら嫌なことはあると思う。

そのことを考えて言葉を選べば、不用意に人を傷つけることは減るかもしれない。

自分の言葉や行動が人の心を大きく傷つけて健康を奪ってしまうことがあることを知ってほしい。

私もコンプレックスを曝け出したので、自分と向き合って少しずつダイエットに励もうと思う。


ここまで読んでくださった方がいましたら、ありがとうございます。
乱文失礼致しました。

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