そんなに…ですか?

とあるSNSで、薬局に勤務していると思われる方のアカウントの投稿を拝読した。

待つのが嫌い(苦手)な人や予定があって急いでる人、混雑が苦手な人、お子様連れetc…はどこにでもいるものだと思う。
病気や怪我で身体がいつもとはちがうことによりイライラすることは誰にでもあるはず。

サービスを提供する側は薬局であってもコンビニであってもホテルであっても福祉の現場であっても様々な苦労が絶えないと思う。

そんな中で薬局勤務(仮)の人が仕事で体験したことを綴っていた。

その内容は
『薬ができるまでどれぐらいの時間がかかるかと聞かれたので答えたが、その時間通りに薬ができなかったのでひどく怒鳴られた』
『待ち時間たった5分程度で、いつまで待たせるんだと怒鳴られた。こっちは人混みが苦手なの!具合悪くなるの!と受付で喚き散らされた』
『今日はそんなに待たないって言ったのにもう30分以上待ってるんだけど!?わかりもしないで適当なこと言わないで!いつ来てもいい加減なこと言って嘘ばっかり!とめちゃくちゃ怒られた』
というようなものが多かった。

投稿主さんは怒られて落ち込んだが、薬局のスタッフから
【仕方ないよ。だから精神科を受診してるんだから】
と言われたと書かれていた。
投稿主さん自身も同意見だった様子。


はて。
精神疾患を持っている私は薬局や病院のスタッフの方々からどんなふうに見えているのかしら?と思った。

そもそも誤解を招きやすい顔立ちをしている私は、体調が悪くて黙っていると『怒ってる?』眠くてボーッとしていると『具合悪い?』『怒ってる?』と言われがちである。

精神科を受診する時は混雑していることや待ち時間が長いこと、先生にちゃんと伝えられるだろうか?と緊張と不安でいっぱい。
ということは私も【怒っている】【イライラしている】→【だから精神科受診してるのね。納得】と思われてるのではないか?
そんな不安が過ぎった。

私が思うに精神疾患があろうとなかろうと、精神科を受診していようといなかろうと、イライラするのはその人自身のその日その時の体調や気分や性格等によるものであり、◯◯科だからというのは無関係のように思う。

中には思うように感情を抑えることができずに怒りを爆発させてしまう人もいるだろうし、その衝動を抑えられないのは病気の症状のひとつでもあるかもしれない。

でも“精神科を受診しているから”=イライラしている、“あの人が待てないのは精神科の患者さんだからだ”というのは偏見でしかないと思うのは、私がまさに精神科を受診する患者側だからなのだろうか。

通りすがりにたまたまこの方の投稿に出会い読ませていただいただけなので、どこのどなたかはもうわからなくなってしまった。

ただ少なからず患者側の身としてはショックは受けた。悲しかった。
こんなふうに見られてるんだ、こんなふうに思われてるんだ…と心にグサッときた。

前提として誰も見てないことはわかっているのだが、私自身日頃から人の視線に必要以上の不安を感じながら過ごしている。
例えば学生さんが楽しくお喋りしていると私のこと言ってるかもしれない…と怖くなったり、楽しく談笑しているカップルを見ると私のこと笑ってるのかも…と逃げ出したくなる。
日々そういう不安と強迫観念、被害妄想と闘っている。

だからこそこの悪気も悪意も一切ない日常の何気ない投稿ですら心にナイフが突き刺さり、やっぱり黙っていてもわかってしまうものなんだ…そして偏見はなくせないんだ…と思ってしまった。

他にも同じ投稿主さんではないが『どこからどう見ても健康そのもので元気なんだからクソ忙しいのにちょっとしたことで病院に来るんじゃねぇよ』『絶対働けるだろ。なんで生活保護世帯なんだよ。働けよ。私達の税金使い込んで病院かかってんなよ』という病院の受付の方の投稿も見たことがある。

精神疾患というのは見た目で判断できなかったりもするから、パッと見めちゃくちゃ健康そのもので元気そうに見えても心の病気で働けない場合もあるし、それによって生活保護に頼らざるを得ない人だっているはずだ。

私は難しいことは何もわからないが、日本は精神疾患や生活保護、シングル世帯にとてもとても厳しいお国だなぁと感じる。

知人に精神疾患により働くことができず生活保護を受けている人がいるのだが、生活保護を受けていてよく言われているような悠々自適な暮らしをしている人はほんの一握りで、ほとんどの人が世間からのバッシングが怖くて生活保護だと言えずにひっそりとバレないように静かに暮らしていると聞いたことがある。
実際自由なんか一切ない、自由に遊んで暮らせる程保護費なんてたくさん出ないとも言っていた。

誰も病気になりたくてなってる人なんかいないこと。
ズルをして生活保護を受けることなんか実際にはとても難しいことで、ほとんどの人がどうにかこうにかやり繰りをして生活をし、真剣に社会復帰を目指しているということ。
好きでシングル世帯になったわけじゃないということ。

話がズレたが、薬局スタッフさんの何気ない言葉から偏見を感じてしまい、精神疾患だけじゃなくこの国では肩身の狭い思いをして暮らしている人がどれ程多いのか…というところまで考え込んでしまった。

ただサービスを提供する側の人達が『あの人はこうだから』と思わずにはいられない程の苦労をしているということも忘れてはいけないと思う。

自分達が患者だから利用者だからといって、スタッフに何をしても何を言ってもどんな態度をとってもいいということにはならないはずだ。

私も人が多い場所で不安になって呼吸が乱れたり動悸がしたりするから1分1秒早く立ち去りたい気持ちはわかる。
でもこちらもそれがわかっているのだから、何かしら自分なりの対策を講じる必要もあると感じた。

私も何か考えて試行錯誤してみようと思う。


支離滅裂になってしまい、読みにくくすみません。
最後まで読んでくださった方がいましたら、心から感謝いたします。
ありがとうございました。

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