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これからも、よろしくね。

こんにちは!ゆきやまのトコです。
鼻がムズムズだ〜!!と職場でうめいていたら、

「そういう時は…おさえるんだ!」

と、3歳の男の子に言われました。
マスクの上からそっと両手で押さえてみました。😷笑

✳︎✳︎✳︎

職場である児童養護施設で、
4歳の女の子が私の似顔絵を描いてくれました。

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顔から手足が出ている
カービィのようなフォルムではありますが、

顔のパーツが細かくちゃんと描き分けられていて、

私の右下にちょこんと描き足された彼女の自画像も
かわいくてたまらず、

この一年の発達の著しさに一人感動してしまいました…

この女の子は2歳の頃に、
乳児院から措置変更されてやってきました。

ネグレクトのお子さんだったため、
入所当時は発語もなく、話しかけてもほぼ無反応。
とにかく早食いで、野菜も何でも嫌がらず口に掻き込もうとする姿に、
入職したばかりの私は少なからずショックを受けました。

私は非常勤職員でしたが、保育を任されたこともあり、他の職員以上に、日中の時間を一緒に過ごし、そんな彼女の変化を見守ってきました。

少しずつ、言葉を発するようになり、
坂道を一人で駆け降りるようになり、
しめじは嫌いと残すようになりました。

発達は本当にゆっくりでしたが、
昨年の春から幼稚園に通い始めると、
言葉のやり取りも、折り紙や工作も、
鬼ごっこやかくれんぼも、
どんどん上手になっていきました。

この4月から私は新しい仕事を始めますが、
今の施設での仕事も、副業として続けます。

その選択をした理由として、
児童虐待の現場を、
私の原点を、忘れないようにしたいから、
という思いも有るのですが、一番大きかったのは、

彼女にこれ以上「別れ」を経験させたくない。

という気持ちでした。

2歳で入所してからの2年の間に
実兄を含む3人の子どもの退所を見送り、
主担当職員の退職も経験し、
その度に、少なからず寂しさや困惑を抱えてきました。

生活の中で経験する別れとしては、
他の子どもと比べてもかなり多いです。

勤務が減ったら、
これまでの関係性とは変わってしまって、
私の存在は大した意味を持たなくなるかもしれません。
そもそも、私の独りよがりかもしれません。

それでも、これからも、細く、長く、
彼女との関係を繋いでいきたい、
彼女の成長を見守っていきたい。
そう思っています。


「今までみたいに毎日のようには来られないけれど、これからもちゃんと来るからね」とカレンダーを使って説明しました。彼女からは、

「ちゃんと来るの?よかったー」

とにこにこしながら返事がありました。

大人の勝手で、ごめんね。
これからも、よろしくね。応援してるからね。

心の中でそっと呼びかけました。





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