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easy poem「イルミネーション」

街のイルミネーションが
一層と派手になり
ある人の歩幅はゆるやかに
ある人の歩幅は忙しくなる
私は足を止める

子供の頃サンタクロースに手紙を書いた
(おちないくんが欲しいです)
紫色の猿の身体から伸びる手が長く
万歳して両の掌をくってけて
どこかにぶらさげると落ちないから
おちないくん
クリスマスの朝、枕元の袋を開けると
私が欲しかったおちないくんよりも
二まわりも三まわりも小さかった
私は悲しかった

大人になるとサンタクロースは
男たちだった
ティファニー、カルティエ、ブルガリ、
嬉しかったけど欲しくもなかったから
私は悲しかった

クリスマスは好きじゃない
サンタクロースはいない
きっと私が欲しい物は
形にならない、至極、曖昧な、
不確かな、輪郭のない中身、

クリスマスは好きじゃないけれど
ただ人々が派手に飾りたてた
イルミネーションに
足を止めて写真に収めるのは
嫌いではないらしい

#詩 #日記#クリスマス

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